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怒りをおさめるためににしおりをはさみました!
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怒りをおさめるために
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高校生×高校生
(食べ過ぎ、嘔吐、腹痛)
今日は朝から先生に理不尽なことで怒られた
ちょーっとくらい寝てて
ちょーっとくらい宿題やってこなかっただけなのに
バカでクズとか言われて
人間失格とまで言われちゃうんだから
学校一嫌われてる先生にそんなこと言われたくないっつーの‼︎
そして、怒られて何をさせられたかというと
先生の雑用
プリントを纏めてホッチキスで留めておけとか
そんな罰意味が分からなすぎる
そんなことで昼休み全部奪われて
「もー、ホント、ありえない‼︎」
教室でそう叫ぶといつもの君は
どうどうとか言って俺を慰める
「ホント、ありえないと思わない⁇プリント纏めて、終わったらその後はコピーさせられて、それを紙に貼らされて、コピーしてまたプリントを纏めるっておかしくない⁇俺は雑用じゃねーってーの。」
「そうだな…。お前、今日、運悪かったな。」
「運悪いとかじゃないよ、本当に、しかもあいつに人間失格とか言われたんだぜ⁇」
「え⁉︎あいつに言われる筋合いなくね⁇」
「でしょ⁇もう、腹立つ‼︎なぁ、何か食べて帰ろうぜ。ムカつくからいっぱい食べたい‼︎もう、やけ食いしてやる。」
「は、はは…いや、いい意気込みだけど、お前そんな食べられないじゃん。」
「いや‼︎今日は食べてやる‼︎」
いつもはそんなに食べる方ではない
男子高校生が食べる食事の半分程度しか自分は食べない
それに何らかの理由があるかと言われたら理由なんかないし
ただ、基本が食べないってだけで食べられないってわけではない
そして、君を付き合わせて着いた先はファミレス
いろんなものが食べれると言ったらそれしかおもいつかなかったから
ハンバーグセット頼んで
ポテト頼んで
パンケーキ頼んで
パフェ頼んで…
何を頼んだかなんて忘れてしまっていたけれど
注文の品が届くとテーブルの上は窮屈になった
それに片っ端から手を付けていく
目の前で生姜焼き定食をつつくお前は
「ほどほどにしとけよ。」
とか言ったけど
そんなこと言われても怒りはおさまらなかったし
食べながらもずっと先生の話をし続けて
気がついたらテーブルを覆い尽くしていた食事は全て自分の胃の中におさまっていた
それを見たお前はびっくりしてたけど
俺もびっくりしたけど
食べれるもんなんだなって思った
満腹にもなり怒りもほぼおさまり
俺らは会計を終わらせ家路につく
電車に乗って電車に揺られて
先生の悪口にはまだまだ花が開いていて
君はその話さっきも聞いたよとか苦笑してた
何駅目になった頃だろう
家の最寄の駅までまだあるところで
少し腹が痛む気がした
最初は耐えられた
腹をさすればおさまっていたし
君にもそれはバレていなかった
けれど、段々痛みの波が荒ぶり始め
心なしか気持ちさえ悪くなってきた
腹を摩る手にも力がこもるが痛みがなくなる気配もない
「どうした⁇」
君がさすがに気付き問いかける
「いや…ちょっと…腹いてぇなって……」
「そりゃ、あんだけ食べれば腹壊すわ。次の駅で降りる⁇」
「ん…大丈夫だと思う。」
目的の駅まであと3駅
痛いとは言っても耐えられないわけじゃないし
3駅くらいは我慢できるそう思った
けれど…そんなに甘くなかった
3駅を通過すると
痛みが猛威をふるいだした
立っているのが必死だったし
暑くもないのに額からは汗が噴き出し
ぽろりぽろりと汗が床に流れ落ちた
「顔色悪いぞ。」
君がそう言って
ふらつく俺を支えた
自分で見えなくたって
相当顔色悪いんだろうなって思えた
「大丈夫、か⁇」
「ん…無理、そう……」
「次の駅で降りよう。」
俺はその言葉に頷いた
次の駅までそんなにかからないのに
今日はやけに長く感じる
腹は張り裂けんばかりに痛いし
気持ちの悪さも増幅され
中身がぐちゃぐちゃに掻き回されて
それが押し戻される感覚がする
喉元まで迫り上がってこようとするそれがとても不愉快で何度も喉物を触った
そして、君が降りようと言った駅に着いた頃は
君の胸の中ないと倒れてしまいそうなほどだった
電車が止まり
君が俺の手を引く
電車からは降りられたものの
数歩すると足が絡まりその場に崩れた
「う……」
俯き口元を覆う
喉元まで迫り上がってきていた物が溢れ出しそうだった
君は俺にタオルを渡し握らせると
俺をお姫様抱っこしトイレへと向かった
お姫様抱っこされ嫌なはずだった
みんなが冗談でやるそれを今日は抵抗することができなかった
トイレの個室に入り鍵を閉める
君も入ってきていて
嫌だと言ったが抵抗も虚しかった
透明な水面を覗き込む
けほけほと席をするが唾液がぽたりぽたりと垂れるだけで
気持ちの悪さの元凶は中々迫り上がってこない
「うー…気持ちわるぃ……うえ……」
腹を摩りながらやるが一向に出てこない
前屈みになって気持ちの悪さだけが増幅された
「たく、世話かかるやつだな。」
君はそう言うと
思いがけないことをしてきた
「少し我慢しろよ。」
「ん⁉︎やっ………ごほっ……うえっ……うええええっ…げほげほ…おえっ………」
口の中に手を入れられ喉元を突かれた
突然のことで抵抗さえできなかった
刺激されて勢いよく胃の中のものが逆流した
食べたばかりで未消化の物がぼとぼとと水面に落ちた
吐いてしまえば中身は次から次へと溢れて
透明だった水はどろりと濁り
水に跳ねた物が横に飛び散っていた
吐き終えると幾分かすっきりとしていた
「吐き終えた⁇」
君の言葉にこくりと頷く
「汚くて、ごめん。」
「別に…お前の体調がそれでよくなったならいいよ。」
君はそう言ってぽんぽんと俺の頭を撫でた
個室をでて手を洗い
家路に着く
帰り着く頃には怒りは冷めていて
もう二度と起こったからってやけ食いはしない、とそう思った
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