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俺は航平が帰ってくるまで、三角座りをしてほーっとしていた。
ガチャっ
航平『あれ、美姫斗?』
美姫斗『…ん、終わったの?』
航平『あぁ。』
美姫斗『ふーん。』
何だったのかな、危険な事とかじゃないよね?
ただの次の週会の日程とか?
いや、遊びの連絡かも。
でももし、俺のような族潰しに狙われていたら…。
航平『おい、どうしたんだよ。』
美姫斗『いや、別に。』
知りたそうな顔をしているのに中々聞いてこない美姫斗に、切り出してくれた。
航平『…さっきの電話は、下っ端のヤツらがお前について探りを入れてるって連絡。』
美姫斗『俺について…。』
俺が、一つの…所謂家族を崩壊させそうになったんだ。
航平『あぁ、けどな?
お前に潰されるような弱い団体って訳だ。
お前が悪いとか変な負い目は感じるなよ?
俺らが惨めになるから。』
潰されるような、弱い…
弱くなんかない、
雅に対して憧れと嫉妬心を抱いていた俺が、
弱いからレインごと壊してやろうって
…あの時はそう軽く考えていた。
美姫斗『弱いのは俺。…そのレインの下っ端達は雅が居なくなったから怒ってるの?』
航平『うーん、まぁ表向きはそうだよな。
でも本当はなにか適当に理由をつけて出しゃばりたいだけだろうな。それで今日…。』
少し寂しそうに言いかける航平に察した。
美姫斗『今日、集会とか?』
航平『ん。』
二人でイチャイチャしたかったのにー!っていじける航平。
美姫斗『…俺、も行きたいって言ったら怒る?』
自分が半壊させた族をこの目で見ておきたい。
まぁ今までに散々潰した族はあったけど、レインとは訳が違うし。
航平『全然怒んねぇよ、幹部にも紹介しておきたいって思ってたしな。』
優しく撫でてくれた。
そこから準備をして、航平のバイクで向かった。
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