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18歳以上ですか?
9にしおりをはさみました!
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9
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救急箱を少年に持って来ると、ランドウとキツネが話をしているのを少年が聞いて居るのを目にしたが見なかったことにした。
「救急箱を持って来たぞ」
「あ、ありがとうございます」
俺は少年の傷口を消毒し、手当を施す。
そして、手当を終えて俺自信が気になったことを口にした。
「このキツネは、お前の使い魔か?」
「え?」
「ん?」
少年と赤い狐が俺の言葉に、互いに顔を見合わせていた。
その様子から、使い魔では無いことが窺い知れる。
「えっと」
「いや、違うならいい」
使い魔ではないなら、野生の妖の類か、と赤い狐をじっと見詰める。
「そ、そんなに見ないで…よ」
赤い狐に引かれた。
「匡灯様!」
アスマが元気に声を掛けてきた。
「どうした?アスマ」
「思い出した!」
「ん?なにをだ?」
「キツネ!ランドウ泣かせてた!」
「そこでそれ言うんだ!?」
「泣かせてた?」
俺はキツネの方を見た。
キツネは俺から視線を変え、明後日の方向を見た。
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