アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
防疫にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
防疫
-
「本っ当にゴメン‼︎」
「物井の所為じゃない
俺も…ちゃんと話してなかったし」
深々と頭を下げる物井の肩に触れたいけど
創を抱き抱えてる為 両手が塞がっていて
それは叶わなかった
顔を上げた物井は
先程とは うって変わって泣きそうな顔をしていて
逆にこんな事に巻き込んでしまって
申し訳ない気持ちになった
「落ち着いたら また連絡するから」
「…ああ」
物井がタクシーを停めてくれて それに乗り込んだ後
軽く片手を上げた
走り出した車の中で 創が もぞもぞと動き出して
どうしたのかと覗き込むと耳まで真っ赤にして俯いていた
「大丈夫か⁇」
「…ん」
脚を擦り合わせる動作を見て
まさかと思い腰を引き寄せると
固いモノが 腹の辺りに当たり グッと息を呑んだ
「…何か 薬使われた⁇」
以前 創から聞いていた事と
彼奴ならやりかねないという思いから問い掛けると
創は ゆっくり首を縦に動かした
その肯定を受けて 窓の外に目をやると
運転手に行き先の変更を告げ
裏道の方にある ラブホテルの前で降ろしてもらった
本当はこういう所は好きではないが 一般的なホテルに
この姿の創を抱えていたのでは 目立ち過ぎる
チェックインを済ませた後は そのまま風呂場に直行した
創は 羞恥からか寒さからか
あるいは 全く別の想いからなのか
ずっと小刻みに震えていて 俺は唇をギリッと噛み締めた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
111 / 365