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聖夜にしおりをはさみました!
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聖夜
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このお家に引っ越して来てから
佑吾は本当にずっと忙しくて 毎日僕に謝ってくれている
そして今日も
「本当ごめん 折角のクリスマスなのに…」
「ううん 僕も勉強したかったから」
夜 カーテンを捲れば
キラキラとしたイルミネーションに彩られる様になったこの季節
寒さが増せば 人肌恋しくなるものでも
佑吾と同時に布団に入る機会は 殆ど無かった
「行ってらっしゃい」
「行って来ます なるべく早く帰って来るから」
「うん」
佑吾を見送った後 二つある鍵を両方閉め
自分の部屋で物井先生から出された課題を黙々とこなした
「…ふぅ」
一通り終わった為 リビングに行って温かいお茶を淹れた
テレビを点けると
どの番組も楽しそうにみんな笑い合っていて
少しだけ切ない気持ちになってしまった
佑吾が忙しいのは きっと僕のせいもある
迷惑ばっかりかけて いっぱい隣にいてもらった
衣食住を不自由なくさせてもらって 一緒に住んでいて
僕は充分幸せだ
だから こんな気持ち我儘だって 分かってる
分かってるんだけど…
「…良いなぁ」
どこに行かなくても良い 何も無くて良い
ただ 佑吾とソファやベッドで くっついていたい
テレビの中の幸せそうな恋人達を見る度
どうしてもそんな想いに駆られてしまう
「だめだめ‼︎」
一人で首をブンブンと大きく振ると テレビを消して
また自分の部屋へと戻った
勉強してる方が 気が紛れる様な気がしたから
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