アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
水色は恋の色9にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
水色は恋の色9
-
「まさか瀬野が部長になるなんて思わなかったよな。」
「確かにそうですね。」
「絶対断ると思ってたわ。」
「部長は面倒くさい。」
「だよなー。俺もマジでやめときゃよかった。」
「僕なんて転校早々ですよ。意味が分からない。」
「オメェは書道で引き抜かれてきたんだろ?しょうがねーじゃん。」
「まぁそうですけど。えげつないですよね…この学校。」
「別にいいじゃねーか。ウチの書道部は昔から有名だしな。」
「でも…僕は部長なんてやりたくなかったです。ただ書道がしたいだけですし。」
「それ…俺と一緒。でも俺は別に後悔してない。」
「どうしてですか?」
「…色々好きにできるから。」
「…は?」
「部長って自由だろ。」
「…いやいや。んな事ねぇだろ。」
「多分瀬野君だけだと思いますよ。」
「フブキは自由じゃねーの?」
「僕は引き継ぎの時に言われた通り、この学園の伝統に則ってきちんとやっていますよ。」
「へぇ…そりゃ立派だな。(名前間違ってんのツッコむのはさすがにもう諦めたんだな。)」
「東堂君はなんだかんだ言っても後輩達に慕われて満更でもないんじゃないですか?」
「は?んなコトねぇし。」
「東堂先輩っ!」
「お、おう…どうした?」
「今日…部活の前にちょっとだけ俺達の自主練見てもらえませんか?」
「えっ?あぁ…いいけど…」
「「「ありがとうございますっ!!」」」
「ははっ…声でけぇよバカ。すぐ行くから先行ってろ。」
「「「はい!お待ちしてますっ!!」」」
「ぷっ…」
「おい瀬野…何笑ってんだよ?」
「いや…フブキの言った通りだなと思って。」
「おい雪吹。」
「何ですか?」
「えっ?イブキって誰?」
「……」
「東堂君。」
「あ?」
「いい加減面倒なので…フブキで統一してもらえませんか。 」
「……マジで?」
「マジです。」
「ぶっ。だったらこれから下の名前で呼びゃいいじゃねぇか。…な、惣介。」
「なっ…嫌です。」
「イブキ…なんで顔赤いの?」
「…赤くありません。気のせいです。」
「瀬野も惣介って呼べよ。」
「ソースケ。」
「やめて下さい。」
「…ははっ。なんか反応面白いから呼ぶわ。ソースケって。」
「嫌です。フブキでいいです。」
「…お前…なんか可愛くね?」
「…は?」「…えっ?」
「…あ、いや…何でもねぇ。」
「東堂君…」
「何だよ?」
「気持ち悪いです。」
「うん。キモい。」
「なっ…ざけんなてめぇらッ!俺だって傷つくんだぞ。」
「早く部活に行ったらどうですか。後輩が待ってるんですから。」
「わっ…分かってるっつーの。」
「お前ら…何かヘン。」
「「えっ…?」」
「…まぁ前からヘンだけど。」
「お前に言われたくねーよッ!」
「…僕もそろそろ部活に行きます。」
「じゃあな、ソースケ。」
「…さようなら、瀬野君。」
「惣介。」
「…何ですか?」
「俺の事も剛でいいから。」
「…呼びませんよ。」
「ははっ…だよな。じゃあな…瀬野。」
「あぁ。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 634