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一部の過去 翔side
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翔side
─俺は昔の夢を見た─
『ふふ♪早く産まれて欲しいわ』
『そうだね。僕も早く子供の顔を見たいよ』
これは、ビデオでのお母さん達
俺が
─生まれる前の話し─
おばあちゃんの話しによると
俺が生まれた時にお母さんの性格が変わったらしい
『これは…どういうことだ…？』
『え？なんで？どうして似てないの…？』
『君にも似てないし、僕にも似てない
いや、強いて言うなら
髪色だけが僕に似ている…』
『─？どういうことかな？
まさか…浮気した？』
『してないわ！！してないのに…
どうして？
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして？』
『一回落ち着くんだ…
お前はこんな事しないと思ったのに…
裏切られたよ』
『ほんとよ！！ほんとにしてないの！！
信じて！！』
『信じてなんて…信じられるわけないだろう！？
この子供が！！証拠じゃないか！！』
『ほんとに違うの！！
お願い！！信じてよ！！』
『信じられないって言ってるだろう！？』
ﾊﾞｷｯ
『ｯ〜〜…！！』
『お前とは離婚だ
これも俺の子供じゃない』
『え…？』
『じゃあ、お前とはバイバイだ』
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ﾊﾞﾀﾝ
『うわあああああああああああああ！！！！』
──これが、お母さんが変わった瞬間だった──
俺は、小学生になるまで
おばあちゃんの家に居た
理由は…
お母さんが精神的に病んで
それを落ち着かせるためらしい…
俺は家に着いて
おばあちゃんが自分の家に帰った瞬間
暴力を振るわれた
おばあちゃんは、親子は一緒に居た方が
いいだろうと思って、俺をお母さんの元に返したらしい
でもその優しさが俺にトラウマを
植え付けることになった…
なんておばあちゃんは知らない…
『あんたなんか居なかったら！！
あんたなんか産まなかったら！！
そうしたら…
そうしたら！！─と離婚するこもなかったのに！！！』
ﾊﾞｷｯ
ﾊﾟｼﾝ
ﾄﾞｶｯ
『痛い…！！痛いよ！！
お母さん…！！』
『うるさい！
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい！！』
ﾊﾞｷｯ
『ｯｯ〜〜〜…！！！
痛…い…』
──これが、俺が初めて
お母さんに暴力を振るわれた日──
俺は一回意識を失った…
それから起きた時には暗い所に居た…
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