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2日目にしおりをはさみました!
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2日目
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俺のこと、好き…
「…え?」
中井君が、俺のこと、好き…
それはあれですか。
ライクでなくラブな感じのあれなのか。
「…そーゆー感じでとらえちゃってOKな感じ?」
「…うん」
俯いたまま小さく頭を下げる。
まさか生徒に告白されるとは…
驚きだ。
「中井君、泣かないで」
俺は笑いながら
中井君の頬を伝う涙を拭う。
「…っ、うぅ…!」
ええ、ちょっと待って
さらに泣いちゃったよ。
さっきより大粒の涙をぼろぼろと流す
中井君の頬を慌てて拭う。
「先生…俺のこと、気持ち悪くないの?」
「そんなこと思わないよ。
…俺、ホモだし」
「……え?」
数秒の間を置いて中井君が聞き返してくる。
まあ驚くよな。普通。
「…じゃあ、俺…
先生のこと諦めなくても良いんだ…」
中井君が嬉しそうにふわりと微笑む。
可愛い…ってそうじゃない。
「けど、中井君は生徒だし
俺は教師だから…」
「…それでも、好きだもん」
不服そうな顔で好きだと言う。
あー…生徒は駄目だって。
親御さんに知られたら
恐らく辞めさせられるだろうし
そうなった時に傷付くのは中井君本人だ。
「…諦めようって、思ったけどダメで…」
駄目なんだ。
「泣かないで…」
けど、俺のことをこんなに好きだと
言ってくれる奴なんて、今まででいたかな。
いないと思う。
そしてそれに応えたいと思えたのも、初めてだ。
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