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平穏〔3〕にしおりをはさみました!
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平穏〔3〕
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落ち着きを取り戻すと同時に、
淀んだ罪悪感が自分の身体を埋めていった。
何も知らずに眠る兄に目を向ける。
「兄さん…」
つま先から愛しさが滲み上がった。
2つの感情が混ざり合い、
それはやがて虚しさへと形を変えた。
贅沢は言わない。
多くも望まない。
せめて、兄さんが結婚するまで…
ただ、ただ、あなたの側に居たい。
兄さんの隣で息ができる。それだけで幸せだ。
”乱された"兄の服を正し、
薄めのブランケットを上からかける。
「ごめん…。 兄さん。」
そう小さく呟いて、暗いリビングをあとにした。
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