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ランチタイムside吉岡尋海にしおりをはさみました!
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ランチタイムside吉岡尋海
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頭が痛かった。馬鹿のくせして深く物事を考えようとしているからだ。
でも考えないといけない。これをクリアしなければ先には進めないんだから、必死にロジックを積み立てていく。
友達。友達かあ………。
ぼんやり痛みに霞む思考を働かせる。友達ってなんだろ?
さっき携帯辞書で調べたらそれっぽいことを書いていたけれど、どう行動すればいいかなんて書いていなかった。使えない辞書だ。
どんなことをすれば旭と友達になれるんだ?
思わず頭を抱えていると、旭が声をかけてきてくれた。びっくりしたけど眉間の皺を戻すのは忘れない。
「吉岡君。一緒にご飯食べない?」
「ごっご飯………!?」
驚愕のあまりバランスを崩す。もともと変な体制で座っていたのが災難だった。無様に床に転がり落ちるかと思ったが、差し出された手を無意識のうちに掴んでいた。
「あっ手!手握って悪い………!」
すぐに旭の手だと気づく。柔らかく、温かい掌だった。慌てて手を離す。
根性で元の体制に戻って背筋を変に伸ばして旭の顔を覗き込んだ。様子をうかがうといった感じで。
勝手に手を握られて不快にさせてしまったかも。それにしても本当に綺麗な顔してるな。好き。
「え?いっいいんだよそれぐらい?」
「ごっごめん………!」
何気なく旭は許してくれたけど、俺の罪悪感は薄れない。
やっやべえ俺、本当に友達できるのか!?これぐらいで躓いていたら心臓がもたない!
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