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18歳以上ですか?
16にしおりをはさみました!
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16
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「そういえば… 僕 なんで 起きたら生徒会長さんの家に…… それに兄まで……。」
僕は沈黙に耐えきれず恐る恐る顔を上げ生徒会長にたずねる。
彼と視線がぶつかり合い すぐに僕は下を向いてしまった。
「ぁあ … 公園で晃君が倒れててね……心配になって俺の家まで背負って行こうと思ったら 丁度、君の兄に出会ってね……ここまで一緒に。」
どうやら僕はまた生徒会長に助けてもらってしまったらしい。
さっき。放課後 僕を襲おう(?)とした頭のおかしい生徒会長に。
「ご……ごめんなさい。 迷惑かけて。」
「いいんだよ。 それより、放課後 の事は… ごめんね。」
生徒会長のが微笑み僕の頭に手をおいた。
そっと優しく撫でられる。
壊れ物みたいに。 優しく。丁寧に。
「大丈夫です。生徒会長さん… 貴方はきっと僕を見てイラついたんですよね…… だから 服を脱がして 僕に…… ッ」
「僕に八つ当たりをしようとでもしたんですよね」と言いかけて ハッとする。
こんな事を言ったら今度は何をされるか分からない。
「何でもないです。」
と言って立ち上がる。
生徒会長が何か言いたそうにこちらを見てくるのが伝わる。
「それじゃあ……帰りますね。 」
「ぁあ …… ッ まって。晃君 … その身体の痣は ……本当にいじめにあって つけられた ものなのか? …… 君の兄に…… つけられ……」
「違います !!!! 転けたんです!!!」
生徒会長からでた言葉に慌てて首をふる。
「僕。……ど、ドジだから。」 と 付け加えると、生徒会長は それ以上何も聞いてくることは無かった。
「 本当に有り難う……ございました。 この恩はいつか必ず……か、返します。 」
そして僕はぺこりと頭を下げ 、 部屋から逃げるようにして出て行った。
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