アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ある幼い少年(視点 叶多)にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ある幼い少年(視点 叶多)
-
辺りは真っ暗だった。
冷たい風が吹き抜けて、肌寒く感じた。
何も考えられなかった。
考えるのが辛かった。
毎日毎日寂しくて、悲しくて、辛くて。
でも、助けは呼べなかった。
未成長の心にとって親からの期待は苦痛と傷にしかならなかった。
期待を裏切ると捨てられる。
この言葉だけが心を捕らえていた。
誰かが言った。
信じていれば報われる、と。
一体何に縋り何を信じれば良いのか教えて欲しいくらいだった。
この世は嘘と綺麗事で成り立っている。
皆、口を揃えて綺麗事ばかりを言う。
それが、嘘だろうと、幼かったある少年は信じた。
そのせいで周りを信じられなくなり絶望し、孤独に陥り、わざわざ自分から命を絶った。
…あれ?誰だっけ?
思い出せなくなる。
頑張ったね!って褒められて。
嬉しくて笑っていた彼は俺の方を向いて、
「信じていれば報われるんだよ!」
と言った。
だから、俺も
「うん」
と言った。
その、少年は確か、俺が凄く好きになった人の弟…だった気がするな…
思い出そうとするがひどい頭痛に襲われて、他は何も思い出せない。
ねぇ、俺は何者だったのかな…
何に縋りたかったのかな…
遠い昔のことなんか思い出せないや。
ーーー作者よりーーー
昨日は更新出来なくてすみませんでしたぁぁぁ!
最近更新をし忘れることが多くなってきているので気をつけます…m(_ _)m
ということで、
いつも読んでいただきありがとうございます!
これからも愛狂乱物語を宜しくお願いします!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 123