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苦しさ後涙(視点 蓮)にしおりをはさみました!
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苦しさ後涙(視点 蓮)
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扉の前に立つ。
「叶多様。そろそろお時間でございます。」
「あぁ、分かった。」
扉の向こうから叶多の声が聞こえる。
叶多の声とともに、篠崎瑠璃の喘ぎ声が聞こえてくる。
「瑠璃、いい子で待っててね。帰ってきたらちゃんと可愛がってあげるからね。」
そんな声が聞こえて、それから少し経って扉が開く。
扉から叶多が出てきて
「ごめん、お待たせ」
と言う。
「いいえ、大丈夫です。車の準備は出来ております。」
「そっか、行こうか。」
地上に繋がる階段を登り、玄関へと向かう。
これから帝人様に会いに行かれる叶多様は、少し機嫌が悪いのだろう。
「ねぇ蓮。あと、どれ位?どれ位で瑠璃を手放す日が来るの?」
私の正面を歩く叶多様。
声色はとても冷めていて。
顔を見なくても何を思っているのか、どんな顔をしているのかがわかる。
「早くてあと、3ヶ月。いや、2ヶ月くらいです。すべては帝人様によって決まります。」
心が何故か痛んだ。
何故だろう。
「そっか…あーあ、せっかく瑠璃と恋人になったのになぁ。もう、会えないんだね、ははっ…」
渇いた笑い声が聞こえる。
「…」
叶多様は帝人の奴隷になる。
その猶予が2ヶ月から3ヶ月。
帝人様は何故か叶多様に強い執着や、欲を見せている。
一体何を思っているのだろうか。
本田財閥ほどの権力があるのなら、他に女なんて選びたい放題だろうに。
なのに、叶多様を。
やはり、分からない。
そんなことを考えていたら、車に着いていた。
叶多様は車に乗り込む。
少し反応が遅れたが自分も運転席に乗り込む。
「では、出発します。」
「着いたら教えて。少し寝る。」
「承知しました」
エンジンをかけ、車を発信させる。
これから向かうのは、本田財閥の屋敷。
叶多様にとっては、、、
地獄。
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