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18歳以上ですか?
7.5にしおりをはさみました!
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7.5
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「あの…これ、は」
「江野くんってさ。こういうの、興味ないよね〜?」
「えっ、」
そう言いながら、俺の目の前でペラペラと漫画が捲られる。
以前俺が読んだ漫画とは比べ物にならないほど…凄い。
というか、殆どがそういうページだ…。
あまりの凄さに目を逸らしてしまう俺に、双海さんはニコッと笑顔を作った。
「やっぱりそうなんだ〜」
「……」
「ねぇ、何で碧と仲良いの?あいつの友達は、俺と共通の友達だけ…だったはずなんだけど」
「…俺は、たまたま書店でお話する機会があっただけです」
「ふーん?従業員とお客様だけの関係…って?」
そんな意地悪なことを言いながらも、俺にニコニコと笑顔を向けてくる。
この人が何を考えているか、全然わからない。
峰塚さんとは違う…
違うタイプの感情が読めない人間だ。
「…そうですけど。何が言いたいんですか?」
「ふ〜ん…まぁ、いいや。でも、ひとつ。いい事教えてあげよっか♪」
色々と考えが渦巻いて黙り込んでいた、次の瞬間。
少し力が込められた手で、右腕を引っ張られて…
「俺、漫画も好きだけど。リアルもイケるんだよね」
耳元で、そう囁かれた。
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