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3にしおりをはさみました!
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「いいだろう」
喉を鳴らして笑う姿に、咲夜の背筋が凍り付く。
昔から、何を考えているか分からない節はあったけど……ここまでの凶暴性を秘めているとは思わなかった。
「間瀬、入れ」
自分の言葉を聞いて貰えぬやるせなさに唇を噛み、学生時代の彼の面影を今の姿に重ねていると、良く通る恭の声のすぐ後に部屋のドアが開かれる。
「コイツを風呂に入れてくるから、シーツを交換しておけ」
「はい」
命じる事に慣れているような恭の姿に驚きながら、見るからに柄の悪そうな、ヤクザのような厳つい男が、頭を下げる様子を目にして咲夜は戸惑うばかりだった。
「あっ、や……」
足首の枷が外されて、恭に軽々と抱き上げられる。
この部屋に、彼以外の人間がいるとは知らなかったから、こんな姿を見られた羞恥に咲夜は身体を竦ませた。
「そのうち慣れる」
耳元で低く囁かれ、耳朶をベロリと舐められる。こんな事に慣れる筈が無いと言いたい衝動が起こるが、そんな気力も体力も既に咲夜には残されていなかった。
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