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愛にしおりをはさみました!
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愛
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それからHRの間、田町くんから
話しかけられていた。
「お前、名前変わってるよな?
普通読めねぇ。あ、俺は田町遊大ね。
遊ぶに大きいで、遊大。変だろ?」
田町君は遊大という名前らしい。
僕はカッコイイと思ったから素直にそう言った。
田町くんは照れたのか真っ赤になり
普通だよ、普通!と笑っていた。
楽しい人だなぁと僕まで笑顔になった。
するといきなり真剣な顔になり僕に聞いてきた。
「…あのさぁ、なんで入院してたんだ?
あ、嫌ならいいんだけどな!」
嫌な質問でもなかったから普通に答えた。
「あぁ、僕ひき逃げにあっちゃって
半年くらい意識なかったらしいんだよね。
だから、出席日数たらなくて留年しちゃった。」
僕がひき逃げって言ったあたりから
田町くんの顔は曇っていった。そして
分かりやすく落ち込んでいた。
「田町くんて、優しいね。
僕何とも思ってないから気にしないでね。」
笑って僕が言うと、田町くんは照れたように
おぅって素っ気ない返事をくれた。
「あっ、柳、今日放課後古文準備室に来い。
じゃあHRは以上。じゃあな〜。」
田町くんと話し込んでいたから
いきなり境先生に、名前を呼ばれ驚いた。
放課後古文準備室に来いとのことだ。
もしや、怒られるのか?と多少不安になりながら
放課後まで久しぶりの授業を楽しく受けた。
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