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サイレンにしおりをはさみました!
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サイレン
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圭人の両足の間に割り込んだ祐也の左足が、膝で圭人の内腿、それもかなり際どいところを擦るようにモゾモゾと動いていた。
夏の間は暑いからと、圭人は腹から膝にかけてが覆われる程度に軽くタオルケットを掛けて寝ることにしている。
じりじりと擦り寄る祐也の足がタオルケットを上に押し上げ、短パン一枚を履いただけの圭人の下半身が晒されていた。
薄いスウェット生地越しに伝わる、祐也の硬いジーンズの絶妙な刺激がくすぐったい。
さらには祐也がベッドに這い上がろうとしているため、意図せずもその膝は足の付け根、股の部分へと向かってきていた。
「…っ、ふ…ッ…、ぅ…………」
無意識に圭人の口から僅かに漏れた吐息は、辛うじて布擦れの音に混じっている。
そこで圭人はふと、あることを思い出した。
(そういや、最近抜いたの…一週間前だ、)
圭人はここのところ忙しく、ましてや悲しいかな彼女などというものもいない。そういった手のことに意識が向いていなかったのだ。
そのことを思い出すと、途端に圭人は焦り始める。
じりじりと微細な刺激を与えられ続けて、圭人は自分の身体が熱を持ちはじめていることに気付いていた。
もし今この状況で祐也の膝がもろにソコに当たってしまったら、自分自身でもどうなるか保証できない。
祐也はしっかりと目覚めているわけではないが、完全に眠りに落ちているわけでもない。
…もし、なにかの弾みで勃ったりなんかして、それに気付かれたりしたら……。
その考えが浮かぶと同時に祐也の焦りは加速する。
「………っ…」
勃ってしまいそうなのを意識すると余計にそこに熱が集まってしまうような感覚がし、心臓がだんだんと早鐘を打ち始める。
祐也の膝がそこに触れてしまわないようにと身を捻るも、のしかかられているために大した抵抗も出来ないばかりか、かえってまた小さな刺激を生んでしまう。
触れられたくない1点を余計に意識してしまうだけだった。
圭人は無意識に息を詰まらせていた。
祐也はまだ完全に目が覚めていないらしく、そんな圭人の危惧を知る由もなくモゾモゾと動き続ける。
「っ…、おい、祐也…祐也っ」
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