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地獄の日にしおりをはさみました!
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地獄の日
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遂に地獄のこの日がやって来た。
今日でみんなと別れなければならない。
一番最低な裏切りという方法で…。
でも、みんなを傷つけたくない。だから僕だけが傷つくように…嫌われればいいんだ。
僕はみんながいるだろう皇龍の倉庫の前に立ち、ゆっくり深呼吸して、心を赤目の時のように変える。
…よし。
ーガラッ
下っ端「陽向さん!お久しぶりです。…どうしたんっすか?」
陽向『………ははっ、みんなバカばっかだな。こんな俺にホイホイ騙されちゃってさ〜。柳瀬らもそうだよ、俺がちょっと演じただけで簡単に騙されちゃうんだからさ』
そんな事思ってないよ…みんな優しい人ばっかり。
こんな僕を信じてここに居場所をくれた。
下っ端「…てんめぇ…」
下っ端が殴りかかってくる。
それをするりと避けて、出来るだけ怪我をさせないように気絶だけさせる。
一人また一人とそうしていくと、皇龍の下っ端は全員気絶した。
一稀「陽向…?何して……お前がやったのか?」
陽向『…俺以外にいると思うのか?この状況で』
一稀「お前…裏切ったのか?」
陽向『……ふっ、騙されたのはそっちだよ。簡単に人を信じるなんて本当に面白い。……あははっ、あ〜そうだ。俺な、こうやって裏切った後に見るその絶望の顔が大好きなんだよ。よっし、その顔はもう見れたし満足。今までありがとな、んじゃあ』
柳瀬、みんなありがとう。
この気持ちは本物だから。
一稀「おい!陽向待てよ!」
柳瀬の声にも振り返らずに、倉庫をでる。
ああ、終わったな……。
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