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3にしおりをはさみました!
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3
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用を済ませ及川さんを待つ
及川さんと話して嫌なことを思い出した
俺は嫌われていた。中学の時チームメイトに
『いいよな天才は努力しなくて』
『勉強免除とかずるいよねー』
『あいつ、テストの時カンニングしてるらしいよ』
『だからあんな点数いいんだ。納得~』
『じゃぁもしかしてバレーも賄賂とか渡してたりして』
俺が強化合宿から帰り遅れて学校の体育館に入るとそう言う声が聞こえた
聞こえない振りを何度したかは分からない
チームメイトが俺を嫌っていても試合では関係ない
そう、俺は思っていたんだ
そう・・・思いたかったんだ
自分の体温とは違うもので唇が温まる
気持ちいい
優しくけれど、強く
暖かくて、熱い
意識が浮上してくる
俺に及川さんがキスしていた
しかも舌が入ってくるやつっ!
俺は及川さんを思いっきり押しのけた
「あれぇ?ごめん。腰抜けちゃった~?」
そういわれて自分の状況をみると俺は床に座っていた
「なんで、なんでこんな事するんですか?」
もう頭がぐちゃぐちゃだ
「及川さん、俺の事嫌いですよね。それなのに」
「誰が嫌いだって?別に嫌いなんて言ってないじゃん」
「え?だって」
「そりゃぁ俺、天才は嫌いだよ。ムカつくっ」
及川さんはしゃがみ俺と目線を合わせた
「けど、あーやんは可愛いよねぇ~。うん。天才だとしても、嫌いになんてなれないっ」
そう言ってまたキスをしてくる
今度はすぐに離れた
「うん。むしろ好きかなっ。ねぇあーやん」
及川さんは急に目の据わった顔をする
ぞくりとし、鳥肌が立つ
「俺と付き合おうよ。絶対後悔させないから」
「おっと、抜け駆けはよくないよなー及川」
突き当たりの角から現れたのは松川さんだった
「げっ!まっつんっ!」
松川さんは及川さんを押しのけ俺の手を引く
俺は松川さんに起き上がり抱きしめられた
「綾斗をねらってるの及川だけじゃないから」
松川さんは俺の額にキスを落とす
「俺の事も意識しておいてねー」
そう言うと松川さんはトイレに入っていった
最近、こういうの多いな俺
ざ、モテ期かぁー
なんだろう、これ。
あんまり嬉しくない・・・
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