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18歳以上ですか?
81にしおりをはさみました!
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81
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夕方頃、大好きな司が帰ってきた。
いつもみたいに抱きついて盛大に出迎えた。
だけど…帰ってきてからの司はなんだか
疲れているような…暗いような…
なんだか元気がないみたい。
きっと仕事で何かあったんだって、馬鹿な僕でも
なんとなくわかった。
だけど司はあまり仕事の話は僕にしたくないみたい。
顔をのぞいた時明らかに、話題が出ないように目をそらしお酒を取りに行った。
だから僕はお風呂に行くと言ってリビングをでてきた。
いや、出てきたのではなく逃げてきたのだ。
どうしていいか分からなかったから。
お風呂に入りながら少し考える。
どうしたら、司の力になれるのか。
力にはなれなくとも心の支えになりたい。
司が僕を助けてくれたように。
でも司が暗い理由がわからない。
「あまり聞くなって感じだったしなぁ…」
ああ…もう本当にわからないよ…
「つかさぁ…」
顔を手で覆い、ポツンと彼の名を口にした。
お風呂場では何一つ物音は無く、佑月の声だけが響いた。
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