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sideアサ: 少しの間だけ 1にしおりをはさみました!
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sideアサ: 少しの間だけ 1
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「アサもクモの足食う？」
「ひっ、それまだ動いてますよりんごさん！」
「はははっ！もう死んでるって。ほれアサこっちにもあるで〜」
「うわぁぁっ、！」
(クモの足が食料になるとか、信じらんない！)
嘘でしょ…これ食べるの……っ！？
「大丈夫 大丈夫！結構美味いんだぜこいつ。騙されたと思って後で食ってみろよ。」
「うぅ……っ、は、はぃ…」
(まぁ…これも冒険の醍醐味……なのかな？)
サブクエは、2人のおかげで全部終わった
経験値はかなり美味しくて一気に31まで上がって
「おし！じゃぁ次はアサが35になるまで付き合うわ！」と3人でひたすらクモ クモ クモ………
(初めは気持ち悪かったけど、なんかもう見慣れたというか…)
こんだけ倒してたらそりゃ慣れるかぁ……
「アサ！ラストあげるわ！」
「はいっ！」
最近覚えたスキルを使って、敵の無数の目向かって光る矢を射る
ドンッ！
ギィィィィ！！
「んーナイス。」
「コントロールいいな。」
「有難うございます、」
だんだん慣れてきたからか、緊張もなくなってきた
3人で倒してる分周りもよく見えて、自分がどう動けばいいのかも分かる
「お、俺レベル上がった。」
「おめでとりんごー！俺ももーちょいやわ。」
「りんごさんおめでとうございますっ、」
2人は36、もう次のIDに行けるレベル
それなのに僕に付き合ってくれて、本当にありがたい
「んんー、今日はこの辺でやめようぜ。休憩地行ってまた明日にするか。」
「おっけい！」「はいっ、」
構えてた弓を背中に直して、2人の後をついて行った
「なぁ。アサはどうして弓なんだ？」
「このゲームじゃ弓って初心者用のクラスやん。別にMMO初心者って訳でもないのに…」
焚き火でクモの足を焼いて食べて(美味しかったです、目を閉じればいけました)
パチパチ火の粉が散るのを見ながらぼんやりしてると、2人から質問が飛んできた
「あ、えぇっと。やってて弓が面白くて。」
弓は、本当に面白い
この世界やTMでは〝弱い〟って言われるけど、でもそんな弱いクラスでどんどん難しいIDに行くのは凄くやりがいを感じる
「それに僕、弓自体が好きなんです。」
初めてやったMMOで弓を選んでから、僕はどんなゲームを始めても絶対弓を選んでる
「どのRPGにも弓は大体あるから、何処でも弓なんですよね。他の職にはあんまり魅力を感じなくて…いや、やったらきっと楽しんだろうとは思うんですが、でもやっぱり弓が1番で……」
弦に力をギリギリまで貯めて、一気に打つのが凄く好き
空から雨のように矢を降らすスキルも、とても綺麗。
近づいて罠を置いたり回し蹴りのスキルもあったり、実は接近戦でも通用するスキルがある弓は使いこなせれば本当に強いと思う
「ふぅん…なんかそういうこだわりいいな。俺らもそんな感じだ。」
「うんうん。俺らも近接火力ばっか選んでるんやで。」
「1番戦ってるって感じがするだよな。距離的に。」
「後はガツガツ攻撃できんのがくそ気持ちいい。」
「それ。」
「そっか…だからお2人は斧と大剣なんですね。」
「そー！大きい武器って楽しいで！」
「弓ほど身軽には動けねぇけどな。でもそれはそれで武器でガードしたりできるスキルがあるから楽しいぞ。」
弓は身軽な分武器でガードしたりするスキルはない
だから、そんな攻撃が来たら避ける他ない。
「クスクスッ。やっぱりクラスごとに楽しい部分がありますねっ。」
僕も、質問していいだろうか……
「ぁの、どうしてギルドの名前を〝くだものーず〟にしたんですか？」
＊＊＊
・近接火力: 火力職の中でも敵に近づいて戦うクラスの事。斧や大剣など。逆に遠距離と呼ばれる火力は、近接火力よりも離れたところで戦う。弓などが当てはまる。
※キャラクターが増えるごとにクラスも増えていきます。全部出切ったらまたまとめます。
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