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まふそら×さかうら〜絶対に忘れないから。〜 7にしおりをはさみました!
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まふそら×さかうら〜絶対に忘れないから。〜 7
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坂田side
ピーンポーン…
俺とうらたさんは、インターホンの音にびくりと固まる。
そらるさんは大丈夫と言っていたけど、やっぱり心配だな…。
「…見る?」
どうやらうらたさんも同じだったらしく、少しためらいがちに聞く。
「うーん…見たいのは山々だけどなぁ…」
本人たちは、多分見られたくないだろうし。
「…待つか」
「そうだね!」
しばらくすると、足音が聞こえて、ドアが開いた。
そこに居たまふとそらるさんは、どちらも笑顔だった。
「まふ、そらるさん!…良かった」
そう言って、うらたさんはにこりと笑った。
「うらたさん、さかたん、ありがとう…」
「いや、こちらこそやで〜〜」
「なっ、ちょ、坂田!」
うらたさんが俺の服を掴んで体当たりする。
かわいい…抱きしめたくなるけど、ちょっと我慢!!
「そういえば、それはなんなの…?」
そらるさんは不思議そうに聞いた。
「あっ、そうだ僕、記憶が戻ったんです!でも、ちゃんと覚えてるんですよ!」
「えっ、まふ、ほんと!?」
俺は驚いて、まふとそらるさんに詰め寄って聞く。
「そう、らしい…すごいよね」
そらるさんは、心底嬉しそうに笑いながら言う。
「病気?に2人の愛が勝ったんだね!!」
俺がそう言うと、そらるさんは顔を赤くし、まふはそれを見てふわりと笑う。
「…それで、なんなの?」
「あーえーっとね〜〜」
「……」
うらたさんは俺の服を掴んだまま、顔を赤くして視線を下へそらす。
「実はね?」
俺はうらたさんの身体に手を回し、ぎゅっと自分の方へ引き寄せた。
「付き合うことになった」
「……」
「っえぇぇぇぇ!!」
まふが大声を上げる。その隣でそらるさんは目を見開いている。
「えっ、え?ほんと?」
「はい!ね、うらたさん?」
「………」
うらたさんはますます顔を赤くして、小さくうなずく。
「おめでと〜〜!!……でも実はそうなのかなぁと思ってた」
「全然気付かなかった…」
まふは少し笑いながら、そらるさんはまだ驚きながら言う。
「…皆、幸せになれて良かった」
うらたさんは、少しまだ顔を赤らめて、そして満面の笑みで言う。
「ほんとだね!」
「うらたくん、坂田、本当に今日はありがとう」
「こちらこそ!…今日は、泊まります?」
俺がまふとそらるさんに聞くと、2人は顔を見合わせて、
「また、泊まりに来るから、今日は帰るね!」
「そうする」
と、笑って言った。
「分かった!じゃあ、また遊ぼう!」
「ありがとう」
そう言って、俺とうらたさんは、まふとそらるさんを見送った。
2人が帰った後、寝室に向かう。
前を歩いていたうらたさんが急に立ち止まり、俺の方を向いた。
「うらたさん?」
「…」
うらたさんは少しうつむいてから、
俺に抱きついた。
「うぇ!?う、うらたさぁん!?」
「…ずっと、隣に居てくれるよね?」
俺は目を丸くする。そして、うらたさんを抱きしめ返す。
「うらたさんも、離れないでね?」
「当たり前だ…」
「うらたさん、こっち向いて」
「なに」
ちゅ、と軽くキスをする。
「約束」
「うん」
交わす言葉は少なかった。
けど、それくらい、俺とうらたさんは分かり合っていた。
「…寝よっか」
「うん」
「うん、しか言ってないじゃん」
「眠い…」
ベッドに入り、
「好きだよ」
とうらたさんにつぶやくと、うらたさんは顔を赤くして、消え入りそうな声で言った。
「俺、も…好き」
そして、俺とうらたさんはすぐに眠りに落ちた。
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