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まふそら×さかうら〜絶対に忘れないから。〜 最終回にしおりをはさみました!
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まふそら×さかうら〜絶対に忘れないから。〜 最終回
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まふまふside
「ねぇ、そらるさん」
「なに、まふ」
さかたんの家を出て、真夜中の道路を歩きながら、そらるさんに話しかける。
「すみません、でした」
そして、僕は頭を下げた。
「…え…?」
「僕、そらるさんの気持ちを、踏みにじるような、こと…!!」
涙をこらえながら、必死に言葉を繋ぐ。
「…ね、まふ」
「え」
そらるさんに顔を上げられ、唇に柔らかな感触がする。
視界が開けると、そこには、ふわりと微笑んだそらるさんと、綺麗な月があって。
月に照らされたそらるさんは、びっくりするほど綺麗だった。
「ね、まふ」
――――そこは、ありがとう、で、良いんじゃない?
その言葉は、ストン、と、僕の胸の中に落ちて。
そらるさんの優しさが、温かさが、身に染みて感じられた。
気がつけば、僕は、そらるさんを抱きしめて、涙が頬を伝っていた。
「そらるさん、そらるさん…!」
「うん、うん」
「ありがとう、ございました……」
「うん…」
「僕のこと、好きで居てくれて…ずっと、隣に、居てくれて…」
そらるさんは、僕の背中をさすりながら、頷いていてくれた。
「まふも、覚えててくれて、ありがとう…好きだよ」
「…ずっと、一緒に、いましょうね」
「当たり前、でしょ?」
顔を上げると、そらるさんが僕の涙を拭ってくれた。
そらるさんの笑顔を見て、心に誓う。
もう、絶対に、忘れないから。
笑い合って家へ向かう僕とそらるさんを、綺麗な月が見守るように、夜空を照らしていた。
end.
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