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可愛い想い人にしおりをはさみました!
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可愛い想い人
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雅弘side
ふわりと微笑む好きな人は、「僕も…すきです」と嬉しそうに言う。あぁ、抱きしめたい。しかし、佳那は料理中なため、そんな事をしたら指を包丁で切ってしまうかもしれない。
欲を抑え、雅弘は大人しくソファーに戻った。
─────…
玄関が騒がしい。理由は雅弘の同期である杉原 修也(すぎはら しゅうや)が見舞いに来たからである。
杉原「佳那くんが大変だと思って、心配できちゃった」
「心配ない」と冷静に返した雅弘は、佳那との2人の時間を邪魔されて機嫌が悪い。
帰ってくれと言いたいが、わざわざココまで来た杉原に言いづらい。雅弘は溜め息をついた。
佳那「雅弘さん、熱がまだあるので…」
杉原「長居はしないよ。アイス、ゼリー、ポ〇リ買ってきたから、佳那くんも食べてね」
佳那「ありがとうございます」
杉原はちゃっかり佳那達と夕飯をとっていた。「佳那くんの料理は美味しい!」と満足気である。お見舞いの目的が佳那の料理なのではないかと、雅弘は疑いの目を向ける。
佳那「雅弘さん。デザートありますから。」
杉原「アイスもあるぞぉー」
雅弘「食べる…」
佳那の料理で満足した雅弘は、先程のイライラが消えていた。大きい笑い声が響き、杉原は期限が良さそうだ。
長居をしないと言った杉原だが、結局、終電ギリギリの時間までいた。
静かになった部屋。佳那は「帰っちゃいましたね」と少し寂しそうだ。
雅弘「五月蝿いくらいに賑やかだったな…」
佳那「ですね。」
佳那と雅弘の性格上あそこまでテンションが高くならない。たまには、騒がしいのもいいかもしれない。
佳那「雅弘さん、お先にお風呂どうぞ」
雅弘「ありがとう。佳那くんが先に入ってもいいんだよ?」
佳那「いえ…。雅弘さん、風邪まだ治ってないですし、お風呂入って、早く寝た方がいいです」
雅弘「ありがとう。」
佳那「いえいえ」
佳那は雅弘が入浴中に、食器を洗い、スーツにアイロンをかけた。雅弘が風呂から出てソレに気づくと、「佳那くんにやらせてしまって、ごめん」と申し訳無さそうにする。
佳那「僕がやりたかったから。それと、ありがとうの方が嬉しいです」
雅弘「ありがとう、佳那くん」
佳那は雅弘に抱きつくと、今日は一緒のベッドで寝たいと言う。予想外の佳那の行動に、雅弘の理性が揺れ動く。
雅弘「えっと…いいよ……」
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