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番外編32ひと夜咲く純白の花の願い
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27日の朝。
目を覚ました僕は、隣で眠る百目鬼さんを見て、思わずふふっと笑った。
振られたけど、心の中がくすぐったいような、ポカポカした気持ちがしたから。
結局昨日は、お風呂に入れず、百目鬼さんはボサボサの黒髪が賑やかな寝癖をつけていて、髭も結構生えてきてた。
隣で眠る百目鬼さんの体温を確かめるために、首に触れた。
汗をかいた湿った肌は、もう、熱くはなかった。
百目鬼「ん…、何時?」
マキ「おはよう♪百目鬼さん♪」
顔を覗くように頬杖ついて見下ろした至近距離で、僕がにっこり微笑む。
百目鬼さんは驚いて目を見開き、飛び退いた。
ふはっ♪耳が赤くなった♪可愛い♪
僕の目には、ライオンの着ぐるみを着たティーカッププードルが赤面して慌てふためく姿が見える。
これは、昨日、ボロボロこぼれた言葉に対するテレと………
すると、バサッと掛け布団が飛んできて僕の視界を塞いだ。
百目鬼「ちけーよ!!」
それと、百目鬼さんはどうやら、僕の瞳が苦手みたい。ウケる♪。
僕は早速、修二にメールした。
(ねぇ修二。僕、告白しちゃった(≧∇≦)キャッ♪なんか、言ったらスッキリしちゃった(*^o^*))
マキ「百目鬼さん♪お風呂入れたから、シャワーの後、足とかあっためると良いよ」
百目鬼「悪い、ありがとな」
マキ「一緒に入ってお背中とか流しましょうか♪」
百目鬼「いらん!〝とか〟ってなんだ!お前絶対入ってくんなよ!」
《修二:どうだったの?ってか、ちゃんと素直にすごせたの?(;^_^A》
マキ「百目鬼さん、食欲あるならお昼にうどん作ってあげる♪」
百目鬼「は?お前料理できないだろ」
マキ「ゆでるくらい出来るよ♪」
百目鬼「…(超不審な目)」
(振られたぁ〜(笑)慰めてぇ♪)
マキ「…」ショボン
百目鬼「おい…、一体何分茹でたんだ…」
マキ「…タイマー忘れた」
《修二:ちゃんと全部話したの?》
百目鬼「気を使ってくれたのは嬉しいが…、この、ぶつ切りのネギは…」
マキ「風邪にはネギだと思って…あはは…ごめんなさい」
(うん♪僕は気持ち全部言った。なんか、怖かったりしたけど、言ってみたらたいしたことなかった(笑))
百目鬼「ハァ、何がゆでるだけだ…」
マキ「ごめんなさい」
百目鬼「……隠してないで、指見せろ」
マキ「…」
百目鬼「馬鹿だな、切ってるじゃんか」
(それにね、…振られた気がしないんだ)
《修二:振られた気がしない?それって可能性ありってこと?》
百目鬼「なぁ、食後にあれ作ってよ」
マキ「ん?コーヒー?」
百目鬼「…生姜湯」
マキ「…♪いいよ♪」
(ふふ、それはまだ分からないけどね。もう告白しちゃったし隠すことないから、口説いてみようと思ってぇ(๑>◡<๑)♪)
《修二:うぅ(>_<)マキが前向きなのは良いけど、なんかギラギラしたものを感じるよ!ヘラヘラ襲っちゃだめだよ!素直に誠実にね》
(うふふ、分かってるよ♪誠実に本気だよ)
《修二:マ、マキの本気…、マキの本気って怖い…》
(凄いよ♪今度修二にも手取り足取り見せてあげよう♪)
《修二:見ません(−_−#)》
ふはっ、怒っちゃった♪修二は相変わらず反応が可愛いなぁ〜♪いつまでも初々しい♪
洗濯物を干し終わった僕は、百目鬼さんの様子を見ようと寝室に向かった。寝てたら邪魔しないように音を立てないようにそっと開けると、なんと、百目鬼さんはベッドでノートパソコンを広げていた。
マキ「ちょっと!何やってんの!」
ガバッと寝室のドアを開けて中に入ると、百目鬼さんは、平然と「仕事だ」と答えた。
マキ「ちょっとちょっと、やっと熱が下がった今日やんなくても良くない?」
百目鬼「うるさい、ちょっとだ。メールチェックと書類作成と…」
マキ「全然ちょっとじゃありません」
僕が百目鬼さんの横まで来て仁王立ちしても、百目鬼さんは視線すら向けず。カタカタとパソコンを弄ってる。
この仕事人間は、どうしようもない男だ。
どうやら、仕事が絡むと自分に鞭を振るうおバカなサドのようだ…。
マキ「メールチェックだけにしなよ」
百目鬼「んー」
全然聞いてないし。僕が睨んでもちっとも効果がない。こんな時ばっかり、きっちりライオンに変身している。
百目鬼「…寝てばっかで眠くないんだよ」
ほぉ〜。体力余ってると…、それなら眠くなるようにしてあげましょう。
ほっぺをぷくっと膨らませた僕は、ベッドの足の方から潜り込み、素早く百目鬼さんの股の間に潜り込んだ。
百目鬼「どあッ!ば、馬鹿野郎!何してんだ!」
僕の行動に股間を鷲掴みにされてから気づいた百目鬼さんは、慌ててパソコンを持ち上げるが、片手がふさがったことで、僕を止めるのが一歩遅れた。
マキ「何って?眠れないっていうから寝かしてあげてるの♪」
百目鬼「ふざけんな!それは起こしてるんだろうが!」
マキ「そうとも言う♪」
パクッと百目鬼さんのねんねしてるものを咥えて唾液を使って口の中でモミモミしてあげると、あッと言う間に育っていく。
百目鬼「くっ、アホ!パソコンが落ちる!」
マキ「おおああいえ♪(※落とさないで)」
百目鬼「うっ…喋んな…」
百目鬼さんは、昨日一回出したっきりだから、反応や息が上がるがめちゃめちゃ早い。
可愛いから、ついつい、持てるテクニックを総動員したら、百目鬼さんは1分も持たなかった。
僕が口の中の白濁をティッシュに出して捨てていると、百目鬼さんは無事パソコンを安全なサイドテーブルに置き、肩で息をしながら怒り出した。
百目鬼「おい!俺は仕事中だ!」
マキ「ドクターストップです♪」
百目鬼「お前は医者じゃねぇだろ!」
マキ「もう、反抗的な患者にはお注射しちゃうぞ♪」
百目鬼「はぁ!?」
怒っていても、病み上がりのせいかイマイチ迫力に欠ける百目鬼さん。
僕は抵抗する百目鬼さんの上に馬乗りに跨ってニッコリ微笑んだ。
マキ「メールのチェックはさせてあげたでしょ。それに、書類は杏子さんがやってるでしょ?僕、連絡取ってるから知ってるんだからね。あと、人に回せる仕事を抱えるくらい体力余って眠れないってんなら、僕が眠れるようにしてあげる♪〝僕の好き放題していい〟約束でしょ?」
まるでスイッチが入ったみたいに、子供の無邪気な表情が一瞬にして妖艶で甘美な表情に変わる。
熟れた果実のような艶やかな唇をペロリと舐め上げ、微笑む姿は、無邪気なマキの時には見ない、淫靡で魔性のもう一つのマキの姿。
百目鬼「ま、待て…」
マキ「フフッ♪、待たな〜い♪」
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