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*【bad medicine 】
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〜〜華南〜〜
紅茶のお代わりをするため、マグカップを台所に持っていった修二。
だが、台所から帰ってきた修二の様子がおかしい…、明らかにおかしい。そんでもってマキはいつも通りのようだが、果たして百目鬼さんの前で〝これ〟でいいのだろうか?
マキは、修二の隣にピッタリと寄り添って座ってベタベタしてる。俺たちの家にいる時は、むつをからかうことが多いいが…。タバコ吸い終わってベランダから帰ってきた百目鬼さんが、めっちゃ睨んでるぞ…。
マキ「修二の食べてるケーキ一口食べたいなぁ♪」
修二「いいよ」
マキは、当然の様に口をア〜ン♪と開けて、修二がフォークでケーキを一口食べさせてやってる。
マキは食べさせて貰った後ひ、修二にコソッと耳打ちすると修二が頬を赤らめた。
なに!?なんか甘酸っぱいよ!!
修二は、場の空気を読む事を自然にする奴だ、だからこの場でマキにベタベタさせて、ましてやア〜ンなんてするような奴じゃない。だってほら、この場にいる2人から地響きのような音が響いてるぜ…。
むつ・百目鬼(ーゴゴゴゴゴゴッ)
むつ「修二!俺も!」
修二「むつは僕と同じ味でしょ」
むつ君断られて激おこプンプン丸です。でもむつ君、修二は他人の居る空間でア〜ンはやらないと思うぞ。
とか思ってだだけど、マキがまたまたア〜ンして二口目がin!マキと修二は見つめあって甘い空気出てますよ!!
百目鬼「……………マキ、俺は帰るぞ」
マキ「ケーキありがとう♪バイバーイ♪」
百目鬼「……」
おーい!マキ?!そんな笑顔であっさり?!
さっきはあんなに悲しそうに構って欲しそうな顔してたじゃん!ほらほら、百目鬼さんの眉間にシワが寄ってさらに人相悪くなってるよ!?マキのやつ、プリンをア〜ンして貰えなくて拗ねたのか?
あーあ、百目鬼さん部屋を出てっちまったぜ。
百目鬼『矢田帰るぞ』
矢田『え!?今紅茶が入って…』
百目鬼『いらん』
矢田『ええ!?夕食一緒に食べに来たんじゃ…、待ってください百目鬼さん!!』
あちゃあー、百目鬼さんは時間作ってくれたんじゃねぇの?
矢田「あ、あの、紅茶台所に置いとくんで!し、失礼します!!」
矢田さんが台所から顔を出し、そう言い残して百目鬼さんと出て行ってしまった。追いかけた方がいいんじゃないのかな?
華南「マキ…、百目鬼さん帰っちまうぜ、俺たちはいつでも会えるし、追いかけたら?」
マキ「………いい、百目鬼さんは修二を…。ふふっ♪どうせ明日バイトで会うし、今は修二と一緒にいたい♪」
むぎゅっと修二を抱きしめるマキは、やっぱり拗ねてんだろうか…、マキが恋したらどんな行動に出るのかちょっと予想がつかない…。
イチャイチャする2人を歯軋りして見るむつは、今日はお礼に来てるから、マキに怒れない。
むつ「チッ!俺喉乾いた!紅茶持ってくる!」
華南「こぼすだろ、俺も行こうか?」
むつ「うっさい!座ってろ!」
むつがプリプリしながら台所に行ってしまい、目の前ではマキが修二にベタベタくっついて何か内緒話ししてる。
修二はやたら甘やかすような目でマキを見て頭を撫でる。マキは猫か犬みたいにすりすりしてじゃれついてる。
その時。
ードサッ!
華南「え?」
台所で倒れたような音がして、慌てて駆けつけると、むつが座り込んでた。
華南「むつ!大丈夫か!?」
肩を掴み顔を覗き込むと、視点の合ってない目が俺を見る。軽く頬を叩くと、ハッと気付いたように目を見開いて、それからむつが驚くほど可愛らしくふにゃっと笑った。
むつ「華南、ありがと。目眩がしただけだ、心配してくれてありがとう」
チュッ
え?キス?。
むつが小鳥みたいなキスをしてきたかと思ったら、ふふっと照れ笑いして、もう一度小鳥のように俺の唇をついばんで首に腕を絡めてきた。
むつ「ん…、か…なん…」
ええー!!むつ君が俺に絡みついてチュッチュしてくるんですけど!!ちょっ!何々!?可愛いからやめて!!
いやっ、やめないでー!!
華南「ちょっ、むつ、ここマキの家だよ」
むつ「ちょっとぐらいいいじゃん」
華南「いやいや、ちょっとじゃ済まなくなるから」
むつ「なんだよ、俺とイチャイチャしたくねぇーのかよ」
華南「したいよ、でもむ…んぅ!?」
また唇を奪われたー。むつ君むつ君!勘弁してよ!!息子が元気になっちゃうよ!!
餓えた子供みたいに、甘いキスを求めるむつ。首にキュッと力がこもり、体をすりすりしてくる。
可愛いけど!、美味しい展開だけど!、どうして急に発情してるの!?
ん??発情!?!?
華南「ん!んん!プハァ!…むつ!なんか口に入れた!?」
むつ「ん?…紅茶飲んだ」
紅茶?!
見ると、シンクにお盆に乗せられたマグカップが五つ。そのうち一箇所がぽっかり空いてる。見回してみたら、床に一つ飲みかけを零したものが転がってた。
おそらく、むつが飲んで零したんだろう、もう一度お盆に視線を移すと、ポッカリ空いてる場所に液体が溢れていた。すると、その液体がピチャッと跳ねる、上から何か垂れてきてる。俺は視線を上に向けると吊棚から液体が溢れ出てた。不審に思い、吊棚を開けると、そこには見覚えのあるものが…
華南「っ!!赤いハートの小瓶!?」
小瓶にはヒビが入っていて、そこから中の液体が漏れ、棚から真下の紅茶の入ったマグカップにポタッと溢れていた。
華南「ゲッ!!惚れ薬!?」
むつ「なぁなぁ、何してるの華南」
むぎゅっと俺の腰に抱きついたむつ。あん可愛い…じゃなかった!
そして気がついた!ここにはむつと同じようにおかしくなったのがもう2人居る。
ヤバイ!!
慌てて部屋の扉を開けたらそこには…
華南「修二!マキ!…ツッ!!!」
そこには…
固く握られた両の手。赤らんだ頬、恥じらう仕草、柔らかな唇が触れ合って絡む。
マキ「ぁ…んぅ…」
修二「んふ…んん…」
修二と!
マキが!
キスしてるぅぅぅぅ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
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