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〔裏番外〕狂愛♎︎<純愛19
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次から次へと…
ベタベタマキに触りやがって…
しかもこのクソチビてめぇーは邪魔だ!
百目鬼「お前には修二がいるだろ!!」
さすがにこいつの言ってることはおかしい。
修二を大事にするべきなのに何しゃしゃり出てきてんだ!
むつ「うっさい黙れ!マキは俺たちが可愛がってやっからいいんだよ!!」
かっ、かっ、可愛がるだとぉおー!!
てめぇーもマキの体目当てかクソ野郎!!
殴りかかりそうな衝動を押さえ込み、むつをこれでもかと睨んだが、むつは怯むはずもなく、むしろ牙をむいて威嚇してくる。
むつ「マキはな、放って置くと寂しくてメソメソすんだよ!兎みてーに寂しくて死んじまうんだよ!」
俺の脳はご丁寧に、うさ耳マキがちょこんと座ってメソメソしてるのを想像してしまった。
うさ耳マキ『うりゅ…、どぉめきしゃぁん、寂しくて死にそうだよぉ〜、ギュってしてぇ〜』
なんてことだ!!!
マキ「チョッ!バカじゃないの!!」
むつの暴露に、悲鳴にも似た声で慌てたマキは、顔を真っ赤にしてむつを睨む。
マキが…、むつに対してヘラヘラしてない…
マキは真っ赤になってむつの口を塞ごうとしたが、むつはマキを一層強く抱きしめギロッとマキを睨むと、マキは何故か、むつの睨みにシュンとなった。
それは、信じがたい光景だった。
マキが、むつに対して取り繕ってない…
むつに対して心を許してる証拠だ。
あまりにもショッキングで、言葉を失っていたら、マキを黙らせたむつが俺をギッと睨みつける。
むつ「もうこれ以上お前なんかのためにメソメソさせておけっかよ!そんなマキを1人にしておいたら変なのが寄ってきてマキを狙うんだよ!マキはな!寂しくなると変なのに着いてっちまうんだ!忘れるために誰彼構わず着いてっちまうんだよ!マキの体を変態が触るなんて許しておけるか!」
むつの言葉に驚き同時に嫉妬や苛立ちや後悔の負の感情が襲ってきたが、それより、マキの反応の方が凄かった。
普段何事も顔に出さずヘラヘラしてるマキ、反応したとしても、瞬きすれば良い方だったのに、むつの言葉を聞いた瞬間、心の悲鳴が漏れるほど顔が引きつってムンクの叫びのようになっていた。
マキは、むつの前で素顔をさらしてる。
そう思うだけで、もう抑えきれないほどの嫉妬でどうにかなりそう。
むつは反論しない俺に怒り、ついにとんでもないことを言いやがった。
むつ「お前が要らないって言うなら俺が貰う!毎日構ってやって毎晩俺たちで相手してやる!!」
毎晩相手して……だと!!!
百目鬼「そんなこと許される訳ねぇーだろ!!」
俺の怒鳴り声が店中に響き渡り、棚に陳列されていたグラスが振動する。
むつ「てめぇーの許しなんかいらねぇよ!」
むつはマキを渡すまいとさらに両手でギュッと抱きしめる手に力を込め、張り合うように大声で返す。
俺の反対してる意味をわかってないバカに益々頭にくる!
百目鬼「そういう問題じゃねぇ!」
むつ「そういう問題なんだよ!!」
てめぇはどうゆう問題か分かってないからだろうが!!
修二や華南をはべらして、さらにマキもって!ここは日本だ!!一夫多妻制が通用するわけねぇだろうが!!
クソチビむつ『今日からお前は第三夫人な』
羊マキ『今日から可愛がって下さい♡』
クソチビむつ『とりあえずお前は水曜な』
羊マキ『水曜?』
クソチビむつ『月曜と木曜と日曜は修二。火曜と金曜は華南。土曜日はみんなで俺の寝室な』
羊マキ『土曜日は僕も混ざって良いの?』
クソチビむつ『それは、お前を気に入ったらな』
羊マキ『ぁっ、どうぞ味見してください♡』
許さねぇ!!!!!
ってか!マキを三番目にするつもりか!!マキはな!1番に大事にしてやるべきなんだよ!!1番に可愛がって1番幸せになるべきなんだよ!!
我慢の限界に達して掴みかかろうとしたら、もっと嫌ないやらしく呑気な声がそれを遮った。
賢史「じゃあ、俺も立候補しよっと」
ニタニタ笑った賢史が、マキの後ろから抱きつき、顎を持って首に巻きついた。
賢史の登場に、真っ先にむつが吠える。
むつ「離せッ!変態ッ!」
賢史「変態とは失礼な、俺は神と違ってノーマル寄りだぞ」
むつ「ノーマル寄りってなんだ!」
いや、お前はノーマルじゃねーだろ!変態!
賢史「刺激的なのは好きだからね、青姦とか?」
青姦!!
狼賢史『いつもより敏感だね〜』
羊マキ『だ、だって公園でこんなこと…』
狼賢史『見られそうで興奮してるの?そんなに期待されちゃ、答えないわけにはいかないな』
羊マキ『あん♡ダメ…』
狼賢史『ダメなの?』
羊マキ『だ、ダメじゃない…ドキドキして興奮するぅ、おっきいのでズボズボしてぇ♡』
ッッツ!!やめろぉおお!!!
このど変態野郎共!!
青姦はマキ喜んじまう!!飛行機でバイブ突っ込んだ時、やたら早い段階で動けなくなってビクビクして何度も勝手にイッてやがった!!
俺の妄想をよそに、クソチビと狼賢史はバチバチ火花を散らす。
むつ「キモい!てめぇー、体目当てだろ!」
賢史「君は恋人いるのに手を出すのか?」
むつ「もうマキが泣くの見てらんねぇんだよ!俺が泣かないように可愛がるから、おっさんは引っ込んでろ」
てめぇらは、どっちもマキに相応しくねぇ!
賢史「おっさんも可愛がる自信はあるなぁ」
ニタニタする賢史が、その手でマキの体のラインをなぞりながら下り、スルッと服の裾から中に手を侵入させた。
賢史「ベットの中でたっぷりと、ね♪」
マキ「ひゃあッ!」
信じられない賢史の行動にプッツンしかけた
その瞬間。
マキが、大きな潤んだ瞳で俺を見た。
困り眉で助けを求めるようなその瞳…
俺の中に鮮明に残る別れ際の悲痛なマキのかすれ声を思い出した。
『捨て…ない…で…』
涙をいっぱい溜めて、絞り出した言葉を、その意味を、俺は見逃した。
あの日、感情的になりすぎて、マキを見てやることができなかった。マキがどんな気持ちであの言葉を口にしたのか、俺は、マキの気持ちを考えてやれなかった。
このままでは、マキは誰かのものになる。
誰かに掻っ攫われ、誰かに組み敷かれ、誰かに体を貪られ、その瞳でそいつを見つめる。
俺の理想の瞳で、別の誰かを…
それは賢史かもしれない
ベッドの中で賢史に好き放題されてるマキが頭を過ぎった。
狼賢史『ほら、俺のビッグマグナムで慰めてやるよ』
羊マキ『あっ…いや…』
狼賢史『嫌?嫌なようには見えないけどなぁ、俺のおっきいのズッポリ咥え込んで離さないのは女王様の方だぜ?』
羊マキ『ぁ…んふっ…や…』
狼賢史『貪欲に絡みついて擦って欲しいってキュンキュン締め付けてくる、さすが何百人と虜にしただけのことはある…、淫乱なケツ穴だね、これからは毎晩俺がお腹いっぱいにしてやるからよ』
羊マキ『……ッ…さん』
狼賢史『ん?なんだ、泣くほどイイのか?』
羊マキ『…どぉ…めきさん…捨てないで…』
ーブチブチブチッッツ!!!
百目鬼「触んなッ!!!!」
空気を切り裂くような怒声が響いて、テーブルをなぎ倒すような勢いでマキに抱きつく賢史とむつに突進し、その手からマキを引っ掴んで奪い脇に抱き込んだ。
抱き込んだ瞬間マキから、ふんわり甘い匂いがした。いつものマキの匂いと、いつもと違うシャンプーの香り、そんなことにすら嫉妬はさらにつのったが、それより俺の意識は違うことに注がれていた。
怒り狂って嫉妬に焼かれ我を一瞬忘れた俺は、このまま暴走するはずだった…
だが…
奪って抱き込んだ瞬間、マキは、俺の腕の中で、俺にしがみついた。
その腕いっぱいの力を込めて、俺にギュゥゥゥゥッッッッツとしがみついて顔を埋めた。
肩を震わせながら、離れまいと俺に抱きつくマキに、怒りより愛しさがこみ上げてきた。
俺の腕の中にいる意味を、俺は散々言った。マキはこれからは俺に監禁されて、手足の自由を奪われて部屋から出してもらえなくなるかもしれないのに。マキは、健気に俺にしがみつく。
どおしてお前は、俺の警告を無視して俺を調子づかせて、俺が欲しいと思うことばかりしちまうんだ…
そんなんだから…手放せない…
狂うほど愛しい…
賢史「おいおい神、マキは要らないんだろ?」
百目鬼「うっさい触んな!!」
俺が噛み付かんばかりに威嚇すると、賢史は降参するように両手を挙げた。
隣のむつはそんな俺に吠える。
むつ「百目鬼!マキを返せよ」
百目鬼「うっさい触んじゃねぇ!!」
手を伸ばしてきたむつからマキを遠ざけ、むつと賢史を睨んでマキをその場から攫った。
震えながら俺にしがみつくこの手を、もう離すことなんか出来はしない。
こんなに愛おしい存在を、手放すことなんか出来はしない…
マキ…もう逃がしてやれないぞ…
いつか後悔する日が来てももう手遅れだ
もう、誰にも渡さない
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