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request『パペット』
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猫耳マキパペット=猫マキ
ライオン百目鬼神パペット=神パペ
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マキ「わーい!!可愛い♡」
菫ママ「その人形どうしたの?」
マキ「お客さんがプレゼントしてくれたの♪こないだの百目鬼さんの同棲宣言聞いてて、作ってくれたんだって♪確か名前は…青鷺さん♡」
菫ママ「あら、人形の中に手が入るの?」
マキ「うん♡パペット人形だよ♪♪」
僕の手には、猫耳の生えた可愛い僕のパペット人形。ちょっと照れ顔で頬を染め、洋服の裾には真っ赤な大きなハートの刺繍♪
もう1つは、可愛いライオンの被り物を被った百目鬼さんが、カッコいいキメ顔で耳を赤らめ手に花束を持ったカッコ可愛いパペット人形♪♪
僕はこないだの告白を思い出し、猫耳の僕と、ライオンの被り物をした百目鬼パペットに声真似でアテレコしてみる。
神パペ『マキは俺のものだ!』
猫マキ『嬉しい♡百目鬼さん♡』
神パペ『俺と一緒にい暮らそう』
猫マキ『はい♡』
パペット人形同士をひっしと抱き合わせ、百目鬼さんのパペット人形に抱きしめられ、僕の目はハート♪
マキ「にゃは〜ん♡百目鬼さんカッコいい♡♡」
さらに、百目鬼パペット人形が手にしてる花束を、僕の猫耳パペット人形に差し出し。
僕はとびっきりの低音ボイスで囁く。
神パぺ『マキ、あ、愛してる』
猫マキ『あん♡♡♡僕も愛してますぅぅ♡♡♡♡♡♡』
百目鬼さんのちょっと恥ずかしそうな困ったような顔を思い出し、百目鬼パペット人形のプロポーズに、妄想した僕自身も、猫耳の僕のパペット人形みたいにハートが大量発生でキュンキュン♡
マキ「きゃぁぁああ♡♡百目鬼さんカッコいい♡♡♡」
パペット人形劇の妄想に悶える僕に、菫ママがしみじみと目に涙を浮かべてハンカチで拭う。
菫ママ「神も、大きくなって…」
まるでそれが現実に起こったかのように、2人で妄想に浸って気分はハッピー
マキ「なんちゃってね♪えへへ♪」
菫ママ「あらあら」
マキ「へへっ♪」
菫ママ「……神って、そんな風にカッコ良くマキちゃんにプロポーズするのにあと百年はかかりそうな気がするんだけど…」
マキ「ふふ♪僕もそう思う」
菫ママ「やっぱり神も男なんだから、ビシッと決めてほしいわよね」
菫ママの力説に、それも素敵だと思った、だけど僕は…
マキ「…僕、百目鬼さんのくれる言葉なら、なんでもいいな…。怖いって僕が言った時、俺も怖いって言ってくれたの、とっても幸せな気持ちになったもん…一緒なんだなって…」
菫ママ「マキちゃん…」
マキ「うふふ♪だって、百目鬼さんがあそこで『愛してる』とか言ったら、酔ってるか、どっかに頭ぶつけたか、それこそ賢史さんがそう言えって言ったからだって思っちゃうと思うし…」
菫ママ「…そ、それは…まぁ、そうね(あらら。ある意味、神に期待してないってことよね?神のやつ何してんのよ不器用に甘えて期待されてないじゃない、不器用にも程があるでしょ、もっと頑張なさいよ!後で説教してやる!!)」
ーカラン♪
店のドアが開き、タイミグ良くも悪くも百目鬼さんが僕を迎えに来てくれた。
百目鬼「マキ、帰るぞ」
マキ「百目鬼さん♡。あは♪菫ママまたね♪♪」
菫ママ「またね…マキちゃん」
菫ママが手を振りながら、迎えに来た百目鬼さんをちょこっと睨んだことを、僕はパペット人形に気を取られてて気がつかなかった。
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家に帰り着くと、僕は早速百目鬼さんにパペット人形を自慢した。
マキ「見て見て百目鬼さん♪可愛いでしょう♡」
百目鬼「はぁあ?なんじゃそりゃ」
マキ「貰ったんだぁ、百目鬼さんと僕の人形♡可愛いでしょぉー♪♪」
百目鬼「耳生えてる…」
マキ「そうそう♪猫ちゃんマキちゃんだよ♡可愛い?可愛い?」
百目鬼「ッ…まぁ」
マキ「こっちの百目鬼さんはライオンの被り物してるんだよ可愛いでしょぉー♡」
百目鬼「いや…おかしいだろ」
マキ「おかしくない!可愛いの!」
百目鬼「そいつ、なんか持ってるぞ」
マキ「花束だよ♪プロポーズシーンを作ってくれたんだ♪♪こないだの百目鬼さんの公開同棲宣言に感動したんだって♡」
百目鬼「なッ!はぁあ?!アホじゃないか?!そんな馬鹿みたいなもん作るなんて!」
マキ「……」
嬉しかった公開同棲宣言を、恥ずかしかったとはいえ、そんな風に言われて、僕はパペット人形を手にしたまま、シュンと項垂れ寂しい気持ちになった。
百目鬼「ッ!?わ、悪い…つい…」
マキ「……嬉しかったのに…」
百目鬼「ッッ!!わ、悪かった、だからそんな顔するな」
マキ「あの時のことを、切り取ったみたいで、嬉しかったのに…」
百目鬼「……、おい、俺はあの時言ったことを撤回する気はないぞ、だから、物に頼るなよ」
マキ「……じゃぁ、もう一回言ってくれる?」
百目鬼「な、何を?」
マキ「『マキは俺のもんだ』って」
百目鬼「ッ!!…………」
マキ「…………」
困った顔した百目鬼さん、眉間にしわを寄せて凄く凄く可愛いけど、僕は再びシュンと項垂れる。手の中のパペット人形の百目鬼さんを見つめ、キュッと抱きしめた。
百目鬼「ッ……ッ…ッ…ッ…マキ」
マキ(シュン)
百目鬼「ッ…ッ…ッッッ…マキ」
マキ(シュシュン)
百目鬼「クソッ!!」
百目鬼さんは、キレ気味に僕からパペット人形の百目鬼さんを取り上げ、僕の手にするパペット人形の猫耳マキに向けズイっと近づけヤケクソに吠える。
百目鬼「マ、マキは俺のもんだ!」
百目鬼さんは恥ずかしさを誤魔化すために、人形を使って僕の人形に向かってそう言い放った。
百目鬼さんは気づいてない、きっと、ストレートに僕にそう言うより、人形使ってる方が、数倍恥ずかしい光景だって…
猫マキ『…もう一回言って』
パペットの猫耳の僕を使ってもう一度おねだりすると、百目鬼さんは「グッ…」とか唸ったけど、シュンとする僕が顔を上げないので、眉間のシワをさらに濃くして、地声のままぶっきらぼうにパペット人形を突き出して言い放つ。
百目鬼「マキは俺のもんだ!」
猫マキ『嬉しい♡♡』
二回も言ってくれるとは思わなかったし、パペット人形百目鬼を使ってくれるとは思わなかったから、僕は嬉しくて顔を上げた。
百目鬼「やっと顔を上げたな」
マキ「えへへ♪ありがとう百目鬼さん♪」
百目鬼「そんな落ち込むほど言って欲しかったんだろ?」
ドキンッ…
それは、意地悪な笑みを浮かべ、真剣な眼差しの百目鬼さん。
手には可愛らしいパペット人形百目鬼が、一緒になって僕を見つめてる。
百目鬼「目を反らすな。人の話を聞く時は目を見ろよ。お前に言うんだからたっぷり聞け、お前はこれから一生俺のもんだ」
マキ「/////////////////////////////////」
猫マキ『♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡』
神パペ『♡』
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