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34〔裏番外〕ゆくえ……
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ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!!
俺はなんてことをッ!!!!!
昨日のマキとのやり取りを何度思い返しても、俺の態度は、〝マキが俺のために作った手作り料理を不味いとけなした〟様にしか思えない態度だ。
いやッーー違うんだマキ!!!
俺はッ!!制欲剤入りスープだと思って!!!
違うんだマキ!!!
ダラダラダラダラ嫌な汗が滲み出て、さっきっから悪寒が激しい。
檸檬「百目鬼さぁーん、百目鬼さぁーん」
どうしたらいい?どうしたらいい?
俺が想像する何倍もマキは傷ついてる。
探偵百目鬼神として、可能な限りフル回転して昨日のことを思い出す。
マキの態度、マキの視線、マキの言葉、全部全部あらゆる可能性を考えてみると、どんどん嫌な予感にドップリ浸かる。
昨日セックスしてる時もずっと大人しかった、魔性マキが現れず、枕に顔を埋めて声を殺してた。アレは、恥ずかしいんじゃなくて…怒られて傷ついて萎縮してた??
檸檬「ダメだ、シンクに両手ついたまま鬼が苦虫噛み潰したみたいな顔して別世界へ行っちゃったみたいで聞こえてないみたい」
良く良く考えたら、いつもより良く無さそうだった。3日ぶりで痛いのかと思って心配したが、そうじゃなくて、嫌々だった?!
そ、そういえばいつもよりイッた回数少なくなかったか??。ッだから、朝シャキッと……
杏子「百目鬼さぁーん、何かあったんですかぁ?」
じゃあ、もしかして朝隣にいなかったのは、意図的に??シャワーとか言ってたが、俺が「1人で起きたのか?」ってーのには答えなかった!
ハッ!!
じゃあ、朝のチューのお強請りがなかったのは……
ゾゾゾッ…
考えただけで恐ろしい…
恐ろしいことを、俺はしたんだ…
杏子「…今日は、もともと百目鬼さんいない予定で組んでありましたから、このまま放っておきましょう。きっと使い物にならないでしょうから」
檸檬「まぁそうだね、トリップから帰ってこないとダメそうだし、幸い給湯室で固まってるからな」
矢田「だ、だだだだ大丈夫なんでしょうか?」
運が向いてきたなんてとんでもない。でっかい落とし穴に誘われただけだった。
よりによってこのタイミングでこんなことになるなんて………
烏磨にバレたら絶てぇー陰湿な雷が落ちるに決まってる!!
ハッ!!それよりマキだ!!マキに謝んなきゃ!!
俺ってやつは何回目だ!!勝手に決め付けて、マキを悪者にして泣かせたの!!
きょ、今日は何限の日だ??今授業中か?電話っ……いや、メール?でも、こないだみたいに携帯を見てなかったら?ダメだ!直ぐに謝らなきゃ!しかしっ!俺が悪いのに大学に乗り込む訳にも…
ハッ!!マキの奴、消えたりしないよな??まさか!思い詰めて帰ってこないとかないよな!?
ッーーーーーーー!!!
うガーーーーー!!!
檸檬「あーあ、シンクに額打ち付け始めたよ」
矢田「ヒィ〜〜ッ!!」
杏子「マキさんが戻ってくる前以来の壊れっぷりね」
迎えに?いやいやそんな事したらマキは嫌がる。
電話?もし、出てくれなかったら?
うッ……。
いやいや、これはあくまで最悪の事態だ。冷静になれ百目鬼神!!
マキはきっと修二か泉の所に行くに決まってる。もし、修二のところなら、あのチビがまた怒り狂ってマキに会わせないように邪魔するかも…
だが、マキを落ち着かせるにはその方がいいのか?俺の言葉じゃ上手く許してもらえそうにないから修二たちを挟んで……
傷心した涙目のマキが修二に抱っこされて、マキが甘えてるのを想像してみた………
ッ!!!!
檸檬「あーあ、またシンクに頭突きした。シンク凹んでね?」
矢田「ヒィ〜〜!!」
杏子「このままでは、給湯室が破壊されそうですね」
どうして修二なんだ!!俺に不満があるなら俺に言やぁーいいじゃないか!!俺に話せよ!!俺にッ……
檸檬「あっ、なんか殺人でもおかしそうな形相に変わってるけど………」
矢田「ヒィ〜〜!!」
杏子「あれは、かなり凹んでますね」
檸檬「シンクじゃないぜ杏子」
杏子「もちろん分かってますよ。シンクはとっくに凹んでます」
マキは……
俺が好きなんじゃないのか…?
全部俺のもんなんじゃないのか?
俺と一緒にいたいんじゃないのか?
俺と居て幸せか?
檸檬「もしかして泣きそう?…ダメだこりゃ」
矢田「ッ!な、ななな何があったっすか?!百目鬼さんを困らせるなんて、お、俺が成敗してやるっす」
杏子「あんな人殺ししそうな顔じゃ、マキちゃんには百目鬼さんが泣きそうだなんて伝わんないわ…」
どうして今なんだ……
俺が何かやろうとすると、いつもその前に何か起こる。まるで、運命に邪魔されてるみたいに、いつも最悪なことが起こる。
杏子「百目鬼さん。今日は事務所の予定は人足りてますし。昨日の報告をする日を依頼人と決めて今日じゃなければ、そのままお休みで大丈夫ですよ」
百目鬼「休み!?」
矢田「ヒィッ!!」
檸檬「おっ、覚醒した」
百目鬼「直ぐ依頼人に確認する!!」
やっぱり、直接捕まえて話そう!!!
逃げられないように大学で捕まえるのが一番早い!!
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