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18歳以上ですか?
63にしおりをはさみました!
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63
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「お前そろそろ手離せよ…ったく」
「へっ?!あ~、ごめんごめん高木っち〜」
強引に保健室から連れ出され、階段を2階まで
登りきったところでとうとう俺は生徒に声を掛けた。
夏休みの真っ只中にクソ暑い中
夏期課外がほぼ毎日あるうちの学校ではもちろん
授業を行わなければいけないわけで。
避暑地である保健室から引っ張りだされた俺は今
とてつもなく不機嫌だった。
「…ねー高木っちさぁ、前顔なんて覚えてなーいとか
言ってたのに最近メッチャ氏原ちゃんと仲良いよね。」
生徒…渡辺はくるっと勢い良く振り返り
テッカテカの唇でそんなことを言った。
「…まー、初めての後輩的な?なんかあんだろ。
そーいうちょっと可愛がりたい感じ」
「は?え、なにそれ高木っち可愛いんだけど〜!!
そっか〜こう見えても高木っちまだまだ新人だもんねっ」
「あ?んだてめーこう見えてって。嫌味かこら」
「や、違う違う!そ、その…しっかりしてて
教え方とかも上手いのになーって話!!」
ケラケラ笑う渡辺の頬は少しだけ赤らんでいた。
「でもさー、あの雰囲気じゃ、あのままちゅーでも
しちゃうのかと思って焦った〜!!」
…いや、お前がいなきゃ確実にそれ以上まで行ってたんだよ。なんて流石に言えねーけど、
あのタイミングで出て来てくれて良かったとおもうのは確かだ。
「なわけねーだろ。ホモかよ」
「氏原ちゃんならセーフっしょ?めっちゃ可愛いし」
「…まぁ……。」
確かに氏原は可愛いし(むしろ可愛過ぎて困るけど)華奢な身体に白くてきれいな肌はその辺の女より上だと思う…
ぼーっと、初めてシた日の事を思い出していた。
あの日以来、ちゃんと挿れて最後までってのは無かった。
保健室…次の休み時間開けててくれるかな
まじで人がいようがいまいが犯したい…
「…っち…高木っち!!おい!」
「っは?!何だよ…」
肩を叩かれて盛大に飛び跳ねた。
「そんな驚かなくても…いや、いきなり黙り込むし…
まさかほんとに氏原ちゃんの事好…」
「ちげーよアホ。男に手出すほど飢えてねえよ。」
「…ふ〜ん?まぁいーや!早くほら!教室行こ!」
少しだけ嘘を付いて、好きでは無いと
同時に自分にも言い聞かせる。
渡辺の表情なんて、気にもとめずに教室へ入った。
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