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18歳以上ですか?
82にしおりをはさみました!
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82
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氏原side‥₂
だめだとわかっているのに
康明は熱が高くて体調も悪いんだから
わかってるのに、わかってるのに……。
「…っん、はぁ……っむ…ぅ…」
絶えず口内を掻き乱されれば、縋るように
手を固く握り、康明の服を掴んで耐えた
ちゅっ…と切ない音を残して康明の唇が離れると、
僕の唇との間に銀色の糸が引いて
それがまた、僕の下腹部を疼かせた…。
もっと、したい…
康明に、そんな懇願する様な目を向けてしまって
ハッと我にかえって手を離した。
…っだから康明は今熱あるんだって…!!
けど、そう思ったときにはもう遅くて
いつもとは違う余裕の無さそうな表情で
こちらを見る彼と目があえば、逸らすことなんて出来なくなってしまう
体の力が抜けたそのタイミングでグッと肩を押されて
反転させられ、
康明に組み敷かれる体勢になった。
「なっ…ちょ、ちょっと康明…っ」
「幸人が欲しそうな目で見てくるから…
何か違った?」
ち…違わないけどその通りだし正直今のこの状況に
喜んでしまっているのは事実でもあるし
こんな…こんなふうに手や顔が近いと僕の心臓の
激しく鳴る音が康明にも聞こえちゃうんじゃないかって…
なんて返せばいいのか、もうよくわからなくなって
パッと康明から目を背けた。
顔に熱が溜まって頭から湯気でも出そうな勢いだった。
「幸人…はぁ……。んな可愛いと襲うぞ…」
チラリと康明に目を向けると
そこにはいつもの余裕な笑みも、
意地悪に片方だけつり上がった眉もそこには存在しなくて
少し赤らんだ頬と潤んだ瞳が彼の色気を際立たせた。
これは熱によるものなのか
それとも――…。
そんな事を考える隙も無く、目を細めた康明の顔が
僕の顔に近づいた
「…はっぅ…む…むぅぅう〜っ…んん、んっ!!」
勢い良く唇を貪られ、抵抗するように背中を叩くが
そんなのなんの意味も成さなくて
自分でも気づかないまま主張し始めていたその部位には
熱くて大きな彼の手がかぶさった。
ズボン越しにやわやわと刺激を受けただけで
驚くほどに硬さを増したそこは
刺激に腰が揺れるせいで自ら康明の手に擦り付けるような
動きをしていた。
「…積極的……」
「っあ…これ、は……ちがっ…ぁ……っ」
先端をグリッと刺激され、我慢も限界を超えかけて
一際大きく、足が跳ね上がった時だった。
―ガタンッ
ベッドのすぐ隣においてあったテーブルに
ビクリと跳ねた足が当たって少し大きな音が鳴った
危うく飛びかけた理性を取り戻し、
脛の痛さに悶ていると、テーブルからコトンと
小さな音を立てて何かが転がり落ちた。
…っなんの、おと…?
そっと下に目をやると、そこには未開封の解熱鎮痛薬が
あった。そこでようやく、自分の本来の目的を思い出す。
「…く、薬……!康明!薬のまなきゃっ…」
「………………はぁ?ここまでしたのに…」
瞳を少し潤ませた康明が、先ほどとは打って変わって
面白くなさそうな表情で僕を解放した。
がっついて来ないところを見ると、あぁ、やっぱり
本当は体辛かったのかなと思って
怒りたかったのに申し訳無さが勝ってしまって
怒れなかった
僕の股間はギリギリまで張り詰めていてかなり
辛かったけど、そこをなんとか我慢して康明に
ミネラルウォーターと錠剤1粒を渡した。
…まぁ、このくらい放っておいたらおさまるか…。
布を持ち上げたそこをそれとなく手で隠しながら
渋々薬を飲む康明の姿を見ていた。
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