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岩瀬にしおりをはさみました!
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岩瀬
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岬side
「ね、みさちゃん先生って好きな子いんの?」
二年の岩瀬光輝は、保健室の常連客だ。
「...いるよ」
おちゃらけた性格で、フレンドリー、サボり魔。
そして何故か俺の事が好きらしい。
「えーっ、それって俺じゃないよね?」
「ふふふ、全然違うよ」
「うわ、すっごい笑顔...」
あはは、と笑いながら時計を見る。
今は五時間目。
あと少しで放課後か...。
「この前居た男の子、いつも来んの?」
「ああ...佐々木くんのこと?いつもだよ」
「まさか、あいつが噂の''眠り猫''?」
眠り猫...冬夜につけられたあだ名は、学年を越えて広まっているみたいだ。
「そうだよ。でも、彼は人といると寝れない体質だから...佐々木くんが来たら、悪いけど出ていってね」
「えー、俺も病人なのにー」
「サボりでしょ」
まあな!と明るく笑う岩瀬に呆れる。
まあ、サボりとかは俺は注意しない。
...ちゃんと単位考えながらやればいいしね。
五時間目のチャイムがなって、そこらじゅうから椅子を引くガタガタ音が聞こえてきた。
「ほら、授業終わったよ」
「へーいへーい、じゃあね、みさちゃん先生」
ドアの前で手を振った岩瀬は、保健室から出て行った。
岩瀬光輝。
磯谷ちか。
そして...結城春。
この三人の動向は、ちゃんと見ておいた方がいいのかもしれない。
俺はこれからきっと起こりうる出来事に頭を悩ませた。
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