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* Sweet.3 *にしおりをはさみました!
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* Sweet.3 *
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だが、叩けど追及せど、同性の友達としかつるんでいなくて、真っ直ぐ家に帰るときは実家の手伝いをしている。
それは夕里もこの目で見て知っていることだ。
時間が経つうちに「付き合ってる」発言は実は、告白されるのにうんざりして言い放ったのではないか、という説が流れ始めた。
噂に願望やら推測やらが塗り固められて、今、茅野には彼女がいない、というところに落ち着いている。
「……なあ、どういうことだよ。朝日」
「ゆうちゃんにセッティングして欲しい、って頼まれたから! ゆうちゃんは大人の階段を上るんだから、くれぐれも邪魔してやるなよ」
凄んだ茅野の迫力に夕里のみならず、寺沢もびくりとした様子だったけれど、彼女が欲しいと言い出した夕里にヘイトを集めた。
──うわぁ……何でそんなに睨んでるんだ。俺に先越されるかもしれないっていう焦りと僻みなのか。
イケメンですよね、彼女いないんですか。いやいや、遊んでそうとか、どうせ彼女いるんでしょ、とか言われて全くモテないんですよー、みたいなテレビインタビューのシチュエーションがふと頭をよぎった。
視聴率を獲得するための仕込みなのか台本なのかはさておき、純粋でどこか思い込みの激しい夕里は、「顔がよくても案外大変なんだなー」と、敵ながら同情を送っていた。
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