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●●しないと出れられない部屋の巻⑵※にしおりをはさみました!
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●●しないと出れられない部屋の巻⑵※
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「だって、これしないと出られないんでしょ?するしかないじゃない」
チェシャの言っていることは、確かにその通りだった。
顔色の悪いチェシャが、無理して笑っているみたいな表情を見るのは嫌だった。
「音声的なものは仕掛けられてない。ただ、映像的なもので見られてるだけ」
「それってまずいんじゃないのか?」
誰が見ているかわからないし…
それにチェシャと天花の関係がばれたらヤバいのはチェシャの方なのではないだろうかと天花は思っていた。
チェシャは、時々組織をこっそり抜けて天花の元へやってきているみたいだし、天花との関係がバレたら組織がどんなことをしでかすのかは、天花には想像できない。ただ、チェシャが秘密にしたいと思っているということは、きっと何かよくないことだろうし、チェシャの立場が危うくなった時に、天花はなにも協力ができない。
「そもそも、僕たちをこの部屋に連れてきた時点で、色々バレちゃってるわけだし…今さらじゃない?」
「…」
まぁ、確かに…
お互いに別々の場所にいる2人の仲を知らなければ、連れて来れない。
「それに、この手紙からもこの部屋からも嫌な感じもしないし。ただ、作者の性癖だってことがわかったから大丈夫」
「え?なんだって??」
チェシャは、そう言って手紙をクシャクシャに丸めてポイッと放った。
「ねぇ」
チェシャは、天花の膝に跨った。
「ボク、限界なのわかる?」
チェシャの顔色は悪く、色白というよりも少し青ざめていた。
「ああ」
見ればすぐにわかる。
唇の色も悪いし、目も据わっている。声にハキはない。
「何ヶ月、美雪とセックスできてないと思ってんの?」
「そっ…!?」
チェシャの琥珀色の瞳が充血していた。赤みが増してオレンジ色に近い。
「短編ばっかりの寸止めでフェードアウトで終わらせやがって…」
「なんの話だ???」
チェシャはそう言って、天花の袈裟に手をかけた。
既に、本能剥き出しの猛獣のようなチェシャは、凄みがあり殺気立っている。
「やる気になんねぇなら、ボクがその気にさせるから黙って寝てろ」
チェシャは天花を押し倒した。
「お、おい…チェシャ…っ?」
「うるせぇぞ、美雪」
久しぶりに吐き捨てるように『美雪』と呼ばれた気がする。
チェシャは気が立っていた。
「…」
天花は、押し倒されるままにベットの上に仰向けになる。天井は真っ白で、蛍光灯が少し眩しかった。
チェシャは、天花の上に馬乗りになって袈裟の前を割った。そして、天花の肌に唇を落としていく。時折吸い付いて赤い跡を残していた。2人の重みでベットが軋んだ。
職務に支障が出るからキスマークは残すなと言ってあるが、今のチェシャにそれを敢えて言えなかった。なによりキスマークを残してはいけないとチェシャ自身は知っていながらそれをしているのだから、きっと彼には理由があるように思う。チェシャの心を蝕む何かがそうさせているのだろう。
チェシャの唇が、徐々に天花の肌を降りていく。入念に舌を這わせ、吸い付いて何度も鬱血痕を残す。唇よりも先に手が降りて、袈裟の紐を緩めて下半身の方へと降りていく。天花の下半身の中心に手が触れて、中から天花の性器を簡単に取り出す。袈裟の紐の位置は着慣れていても他人のものを脱がせるのは案外大変なものだが、見ていないのに探り当てるチェシャは、目の前で着替える天花を見ていたから覚えたのだろう。
「うっ…」
冷たいチェシャの掌が天花の性器を掴む。まだ熱源は集まっておらず。柔らかいがチェシャに触れられたことにより、急激に血液が集まりだす。
クチュクチュとチェシャが天花の体に吸い付く音しかしない静かな室内で、天花の呻いた声に一瞬チェシャは殺気立った瞳で天花を見た。
そして、顔をあげた後、黒黒しい雰囲気を纏ったチェシャがニヤリと口元を緩める。機嫌がいいという表情ではなく、追い詰めた獲物を見て自らの欲求を満たすかのような肉食動物のような表情だった。
「動くなよ」
まるで、別人みたいな口調のチェシャの手が、掴んでいた天花の性器に口をつける。
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