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18歳以上ですか?
24にしおりをはさみました!
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24
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「…で、なんでお前らがここに居るんだよ」
「いやぁ〜帰るのめんどくさいし?別にいいかなぁって」
お気楽そうに優雅が、熱々の冷凍たこ焼きを食べながら返事をする。
そんな優雅とその隣でボーッとアイスを舐め続けている雅志を見て、溜息をつく。
「…布団ないけど、大丈夫なのか?本当に」
「いーのいーのソファで寝させてもらうんで」
「えっ泊まるんですか、優雅さん」
ボーッとしていた雅志が急にガタッと立ち上がって優雅に話しかける
「んぇー今言ったじゃん、帰るのめんどくさいって」
「だからって幸樹さんの家に泊まるなんて…大迷惑ですよ…」
その通りだよ
と本音は心に閉まっておいて、優雅のたこ焼きを何も言わずに没収する
「あー俺のたこ焼きー!?」
「帰らねぇと返さねぇ」
「帰ったら食えねぇじゃん!」
なんとか俺の手の中にあるたこ焼きをぶん取ろうと奮闘する優雅と、俺らの会話を聞きながら苦笑いする雅志
そんな二人を見て、俺も少し笑った
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「…ん」
すぅっと目をゆっくり開く。
( 寝ちゃってた、のか )
目を擦りながら、むくっと体を起こす
ここは…ゆうにぃの部屋…
「そっか、あの後…また寝ちゃって…」
ゆうにぃに告白したあと、緊張が吹っ切れたようにすぐ寝てしまった。
…今思えば、だいぶ恥ずかしいことを言ってしまったのかもしれない
頬がすこし赤く染る感覚を感じながら、布団をきゅっと握りしめた。
(そういえば…ゆうにぃ、何処だろう…)
部屋の中には自分しかおらず、ゆうにぃの姿は何処にもいなかった。
布団から足を出して、あったまった床に足を着く。
…たてるかな…
思い切ってぐんっと足に力をつけて立ち上がる
「おっと、…」
ふらつきながらもなんとか立てて、ゆっくりと扉に向かう。
ガチャ、とドアノブを引くと、目の前にゆうにぃの背中がドンッと迫ってくる
「え…」
「あ…」
同時に僕とゆうにぃが声を上げて、僕の鼻が背中とぶつかって後ろによろける
「うぶっ……」
「なっ、夏!?だ、大丈夫か!?」
物凄い勢いでこちらに駆け寄ってくるゆうにぃに、鼻をおさえながらくすりと笑う
「大丈夫だよ、ゆうにぃ」
「ならよかった…」
ほっと安堵の息を漏らすゆうにぃを見て、またくすりと笑った。
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