アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
『おはよう。』にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
『おはよう。』
-
朝、目が覚めると…視界一杯には見慣れない天井が広がっていて。
「あ…そうだった。」
そして今更ながらに思い出す。
ここは俺の大好きな恋人の部屋なんだと。
「う…イタタ…」
軋むベッドから起き上がりこれまた軋む身体をなんとか起こしうなだれて、息を吐く。
俺が彼との初エッチを終えてから一週間が経った。
それまで彼は彼なりに色々と我慢をしていたらしく…それが外れた途端、予想以上の彼のケモノ振りに俺の方がまいってしまうしまつ。
「だって…毎晩だもんなぁ。」
俺がまだ女を抱いてた時だって週に一、二度ヤれば…ってくらいだったのに。
そんななもんだから突然のハイピッチに戸惑わないハズがない。
…イヤ、そうじゃなくて。
それが…嫌じゃないのがこれまた困る。
毎晩のセックスは一回。
だけど…その一回の内容がこれまた濃厚で。
…思い出しただけでも顔が熱くなる。
小高さんは俺の身体を隅から隅まで愛し俺をイかせてはくれない。
堪らなくキモチイイ愛撫を施されてイけないなんて…どんだけ苦しいか。
けど限界までになると彼が直々にクチでシてくれる。
それがまたなんかのプレイみたく逆にもっと乱されるんだ。
男同士のセックスって…こんなにキモチイイんだ?
初めて味わう大人の世界っての?
それにグチャグチャにされんのが…堪らなく…………イイ。
ボッ。
夕べの事を思い出すだけで身体が燃えるように熱くなる。
「おはよう、仙。」
突然声をかけられ跳ね上がる程に驚き思わず布団の中に隠れる。
すると…。
ギシッ。
ベッドが傾き布団の上から抱き締められたみたいに温かくなって。
「どうしました?もう朝ですよ。」
耳元に大好きな彼の大好きな低い声が届く。
「あ、ハイ…分かってます…」
「身体、きついのですか?」
心配そうな声に反射的に布団をはがすとそんな俺を見つめる彼の柔らかな瞳と目が合った。
「大丈夫ですか…?」
「あ、うん、ハイ、平気です。」
ふわ…
言葉の途中で抱き締められ唇に彼のが重なる。
でも直ぐに離れてしまって…なんだか変に後を引く。
「朝食の準備が出来るまでもう少し横になっていて下さい。幸いにも今日は日曜ですしね。」
優しい声と笑顔と共に彼が遠ざかり……
ガシッ。
気付いたら俺は…その手をギュッと掴んでいた。
「…仙?」
「あのっ…せ、せっかくの揃っての休みなんだし、そのっ…良かったら……」
良かったら…ナンダ?
良かったらセックスしませんか?とか言っちゃうのか、俺!?
あまりの恥ずかしさに顔はおろか身体までもがボッと熱くなる。
ああ…
やっぱ俺ってバカ。
シューッと湯気でも出てんじゃないか的な状態のまま固まってると。
ポン。
頭に彼の大きな手が乗せられ俯いてた顔が添えられた指に上げさせられて…。
「そうですね。せっかくの休みですから…ゆっくりシましょうか。」
そして唇が重なった。
触れるだけのキスを繰り返し焦れた俺は彼の唇の隙間から舌を滑り込ませる。
それに彼の舌が応えてくれた時には…俺の入口に彼の指が添えられていて。
「いつもよりきちんと時間をかけてほぐしますから。」
そう言った彼の指がナカへと滑り込んだ。
……てか!
今、『いつもよりキチンと』って言ったのか!?
いつものあの丁寧な愛撫が……“キチンと”じゃなかったのか!?
おののいた時にはもう遅い。
彼の触れたところからはアッと言う間に快感が広がり…
「あッ…しん…っ…」
「僕は仙の声が好きです。たくさん声を出して下さいね。」
……なんてエロい顔付きで言われてしまった。
俺はやっぱりまだまだ小高さんの足元にも及ばないな。
そんな事を思いながら愛しい人からの蕩けるような愛撫に俺は声を上げ続けた。
‐END‐
お題配布サイト【A.M 0:00】さまのお題。
再々up/2015.11.23
2020.1.5.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 8