アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
物語の始まりにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
物語の始まり
-
初めまして!
僕の名前はうらた!
突然だけれど僕には大好きな人がいます!
もちろん恋愛的にね?///
ズバリその人はこの前でその人と9周年なんか迎えちゃって!
更には、友達歴なんと約11年ー!!!
すごいでしょ?んふふ//
あのね…あのね…名前は……坂田////
坂田はね、笑顔が素敵でいっつもへらへらしてて、
なのに急に真剣な顔になる時もあってね、その真剣な顔と言ったらちょーイケメン!!!
いわゆるギャップ萌えってやつ?
でね、でね!男前で歌が上手くて歌声なんかもう、耳が幸せで仕方がなくて…////
目なんか特に!僕みたいな右目だけ二重~みたいな変な目と違って、両目ともぱっちり二重で、涙袋もプクーってなってて!くりっくりしてて可愛いの!!!
あと、坂田は体重を無駄に気にしてるみたいなの…。
坂田のどこら辺が太ってるのか僕には分からないね!!!でも僕はあえて『ぷよぷーよ』なんて可愛い言い方で変に言ってみる…えへへ
そういう所が坂田は可愛いよねぇ
いいよねぇいいよねぇ可愛いのにかっこいいってなんか羨ましいよねぇ
だから大好きなんだ!!!!
あ、あと忘れちゃいけないのが身長の高さね!
僕みたいなチビと違って坂田は普通の人から見たらめちゃくちゃ普通の身長なのかもしれないけど、僕から見たらピューン!ってそのまま空まで伸びちゃいそう!wwまぁそこまでじゃないんだけどね…んふふ
まって、いけないいけない!
このまま話を進めていると全部が坂田の好きなところになっちゃう///
僕とも少しは仲良くなった頃だと思うし、本題に入ろっか!
これから始める物語は僕が坂田を好きになってからの物語!
最後はどうなっちゃうのかはまだ分からないけど、すっっっっごく楽しみで仕方ないよね!♡♡
坂田と僕がちゅっちゅして、愛し合ったりなんかしちゃって////
楽しみ……。
˙˚ʚ✞┈┈┈┈┈はじまりの合図┈┈┈┈┈✞ɞ˚˙
7月9日
午前09:43
ギシッっと唸りを上げる新しいベッドの上で僕は重たい体を起き上げる。
昨日は声優の方の仕事でイベントのスペシャルゲストとして出させて頂き、思っていた以上に会場が大盛り上がり…。
調子に乗ったMCが僕に大量の酒を飲ませた。
案の定頭が痛い。
酒が弱い僕にとっては最悪な状況だったな。
う『ふぁーあ…頭痛いな…もうあのMCとはあまり関わりたくないな…』
なんて呟いたけれど相手は大物声優…こんなことで人を嫌いになるわけにはいかず…。
というか、まずはリビングへ向かおう。
一旦思考はシャットダウン!
頭が痛いのに考えているともっと痛くなっちゃうからね。
今日の朝ツイをしてルーティーンに入る。
まずパンを1枚トーストに入れて、バターを用意する!
今日は頭も痛いので痛み止めの薬でも飲んでおこうか…。
う『はぁ…』
思わずため息が出てしまう。
でも、そんな嫌な朝を好きな朝に変えてくれるのがいつも見る坂田の写真。
一様これもルーティーンみたいなものかな。
パンが焼けるまでだから時間は少ないけれど、自分的にはとても特別な時間。
いや、別にストーカーみたいに壁に沢山貼ってある訳では無いんだけど…wちょ、勘違いすんなよな!ww
ただ、イベントで撮ったりした写真達を、保存してあるスマホのフォルダで見返すだけだよ…!
大好きな坂田とのたいっっっっせつな思い出の一つ一つだから!!
みんなも覚えておいた方がいいよ?
例えば今日学校で得意科目の国語をするとしよう。得意で大好きな科目だよね。人間は大好きなものよりも嫌いなものに集中的に視線が行くらしい。今日苦手科目の英語もするとする。時間が6時間あって5時間国語/1時間英語だったとしても1番ハッキリと記憶に残るのはたったの1時間だけしかやっていない英語なんだそうだ。だとすると僕の今の状況とあまり変わらないのだ。大好きな坂田との思い出よりもあまりない休日に1人でどこかに行った時の記憶の方が鮮明に覚えている。そういうことだ。え?ちょっと意味がわからないって?……うーん…分からないままでいてくれ((
というわけで鮮明に覚えていなくても記憶にはちゃんとある坂田との一つ一つの思い出を朝から噛み締める…。
この人とこんなことしたな…なんてね。
なんて事してるからかな…w
パンがコンっっガリ焼けてるのは……あはは……
思っていた以上に時間がかかっていたみたい……。
今日のリハーサルは"なんだか悪い事"でもあるのだろうか?
なんて…あるわけないか!
ガヤガヤしい駅前通り。
キチッと身だしなみを整えシワひとつ無いスーツ姿の人々が早足で通り過ぎる。
コツコツッコツコツッ
自分もその波に乗ってマイペースではあるが少し盛った厚底の靴で歩き出す。
今日はなんだか人が多いな、何かあるのだろうか。
学校が休み?とか、何かのイベント?LIVE?だったりとか??
想像すればするほど広がっていく思考
考えはするが自分には関係の無いこと……なんて思ってしまう。
と言うか人が多いにも関わらずマスクすらつけていない自分の顔。
どうしようか……。
まぁでも、見つかったところで
『うらたさんが駅にいた!?え!!!う、うううう嬉しぃ(><)』【盗撮した写真】
って感じでTLに流れてきて俺が即ミュートって感じだし。
電車まだかな……
ふと前を見る
自分の並んでいる列の2人ほど前の人の髪の毛が綺麗で、"坂田が好きそうな人だな…"なんて思い直視し続けてしまう…彼女が振り返ろうとした寸前スマホに目をやる。
う(あっぶね)
直視していることに気づかれたら何をされるか分からない。女性は怖いからなぁ……。
痴漢なんてしてないのに痴漢された!なんて嘘の塊で出来た言葉を言う人だっているんだ。
もちろん素敵な人だって沢山いるけど……。人は見分けでは分からないしな。
ボソボソと意味の分からない、何の根拠も無い事を考えていると電車が来たみたいだ。
う『うわ、めっちゃ混んでんじゃん』
思わず声に出してしまう
これぞ本物の満員電車って感じの匂いがぷんぷんする。
ぐえ、汚ぇ早く降りたい。
たったの三駅待つだけなのにとても長く感じる。
背の小さく、ひょろひょろ体型の自分は電車の揺れに遊ばれそうになる。
んぐ、きっつ…骨折れるこれ()
アナウンス『次は~○△駅~○△駅~お出口は左側です。』
やっと着いた。
ちょっと位置が左側に近いな…良かった……。
なんだ、"悪いこと"がいっぱいあるかと思ったら大したことないかもな。
アナウンス『ご乗車ありがとうございました~お出口は左側です。お出口は左側です。』
ぞろぞろと大半の人が降りていく。
自分もその波に乗って降りる。
『ふぅ……』
一息着いて空いていた近くのベンチに座る。
満員電車は乗っているだけで疲れる……はぁ。
てか骨折れるかと思った()
なんであんなにぎゃうぎゅうなのに人はこうもきっちり乗りたがるんだぁ……まぁ俺もだけども。
あぁ……早く行かないと、遅れちゃうや。
ゆっくりと立ち上がる。腰に痛みが走った気がするが気にしないで歩き始めた。
今日はなんやかんやでどこに行っても人が多く、なんとかタクシーを捕まえいつものリハーサル場に着く。集合時間よりは二.三分ほど早く着いたみたいだ。
ガチャ『おはよー』
し『お、うらたさんおはよう』
セ『おはようございますー』
う『あれ?坂田は?』
し『まだ来てないねえ』
セ『うわぁまた遅れかよ…あの非国民が!』
う.し『非国民www』
う『ただのリハーサルで国を関わらせるなww』
し『いやwwうらたさんも何言ってるかわからんww』
う『いや、分かれ【ガチャ】…よ』
セ『お!非国民さんおはようございます~』
し『お、やっと来たか!って言っても集合時間ピッタリっちゃピッタリやな』
う『おはよ!!』
なんか……坂田元気が無い気がする。
挨拶もしないし…俯いてるし…。
う『坂田?どうした?』
坂田の背中をポンポンと軽く叩く。
坂田は少し泣き目で俺を見る。
え。
なんで泣いてんの。
驚きすぎて声すら出なかった。
え?え?いつも元気な坂田がなんで泣いてるの?何があったの?え??え。
まさか、しませんがなんかした?
でもだったらあんなに元気に挨拶しない気がする……。
じゃあなんで泣いてる?
お、俺?俺が関係してるのか?
何かしたっけ……。
突然の出来事に全員黙り込んでしまう。
誰かなにか喋れと言わんばかりに志麻くんはセンラと僕、交互に目をやる。
僕は坂田を見つめ続けていると……突然坂田は『行かなきゃ』と言ってこの場から逃げるように走り出した。
う『おい!ちょ、坂田!?』
セ『っッ!!』
し『さか……』
しませんが呆然としている中僕は夢中になって坂田を追いかけた。
あぁ
なんだか泣きそうだ。
自分が悪いのだろうか。
はたまた他の人が悪いのだろうか。
誰が悪かろうと僕は僕を許せない。
どうして泣いてるのだろうか。
どうして僕も泣いてしまっているのだろうか。
頬が濡れる。
視界が歪む。
力が抜けてきた。
だめだ、走らなきゃ、追いかけなきゃ、今僕にしか出来ない事なんだ
『さか……た……』
あぁダメ行かないで、せめて、せめてその整った綺麗な顔を歪める涙を吹かせて。
僕が。
僕だけが。
僕のものにしたい。
坂田のものにして欲しい。
ねぇ……坂田
『す……き。』
その言葉を最後に路上に寝転がった僕。
どうせ、しませんが助けてくれるって希望を持って降り始めた雨に打たれながらも深い眠りに落ちた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 2