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馬にしおりをはさみました!
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馬
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「カノル今日は上に乗ってみないかね?」
「は?」
「私が人の姿になるから、君が上に乗って自分の良いように動くんだ。きっと、気持ちがいいはずだよ。」
つまり騎乗位でヤりたいって訳だ。こういう突発的な性の知識を持って帰ってくる時は、だいたい入り浸っているらしい怪しいバーでの入れ知恵。
「したいんでしょ、アンタが。」
「そうとも言うな。」
ドストミウルは口の端で笑った。
カノルはドストミウルの肩に手をかけ体を押し倒し、上半身に覆い被さる。
「お願いして」
「なんと?」
更にカノルは顔を寄せた。
「俺のお馬さんにしてって、ちゃんとお願いして。」
カノルはそう悪戯そうに笑った。
ドストミウルは目を細めてカノルの頬を撫でる。
「私の騎手になっておくれ、カノル。」
「はしたない馬だな。」
「あまり煽ると暴れ馬になるかもしれないぞ。」
「...乗るの、初めてなんだから優しくな。」
「それは君次第だ。」
ドストミウルもまた口の端に悪戯心を浮かべた。
下着を脱ぎ腰にまたがったカノルの後ろに触手が飛びついた。
「まっ、何?」
「濡らしておこう。」
「そ、だね。」
カノルはドストミウルの腹の辺りにまたがった。へその下あたりに座ると細い触手が中に潜り込んできた。
「うぎぅ...」
「こんなもので感じられては困るぞ。」
「あっのなぁ、じゃああんまし変な動かし方すんなっての!」
それを聞くと大人しくなった触手はゆっくりと中を体液で満たす。
ぬるぬるとした感触にカノルはむず痒さを覚える。
「ねぇ、もういいよ。」
「よく準備しなくていいのかね。それとも...我慢できない?」
カノルは口元に力を込めて恥ずかしそうに眉をひそめた。
ドストミウルはその頬に手を伸ばすと、身体を少し起こしてキスをした。
「そういう君も本当に可愛い。入れてみてご覧?」
「うっせえな...」
カノルは高めに腰を浮かし位置を合わせてゆっくりと近づける。真っ直ぐ下ろせばぴったりとはまる直前まで近づけて、先をそっと触れさせてみる。
いつも溶けるほど交わっている場所だ、入らないなんて事は無い。どうせいつもと変わらない感覚だろう。
そんな事を思いながら、ゆっくりと腰を落とした。
「んっ...」
声を漏らしながら半分程まで入れた。いつも思うがこの大きさと長さはなかなか重量感がある。
ドストミウルは急にカノルの腰を手で押さえつけ、自らの腰を持ち上げその繋がりを一気に深めた。
「ひゅぐぅぅ!?」
カノルはその衝撃に身体を支えきれず倒れ込んだ。
一気に叩きつけられた快感に震えそうになる両脚に力を入れる、まるで離さないでというようにドストミウルの体を挟み込んだ。
「達しそうになったかい。」
胸元に項垂れるカノルの頭を優しく撫でると、ただ一つの右目を細めてじっとこちらを見た。
「ばっ、か」
そう言ってからカノルは鼻からゆっくりと息を吐きながら身体を起こした。
そしてまた座るように腰を合わせると、先程の刺激の余韻が接続部に染みる。いつも与えられる主導権の無い刺激とは違う。自らの重みでぐっと広げられる感覚に感じたことの無い快感を覚える。
「あっ、ははっ、これ、やばいかも...」
汗を浮かべながら苦笑いを浮かべるカノルを見てドストミウルもまた正解だったと笑った。
カノルはゆっくりと腰を動かしながら、感覚を探る。時よりその身体はビクリと動き、継ぎ目を締め付ける。
「どんな感じかね。」
「どんなって...なぁ。」
「教えてくれ、どこがどういう風に気持ちがいいのかを。」
「俺にえっちなこと言わせたいの?馬鹿じゃねえ。」
カノルは少し腰を持ち上げて、ゆっくりと落とす。
「んっ...」
気持ちよさそうに瞳を閉じると、そのまま運動するように腰を動かし始めた。
「初めてにしては上手な騎手様だ。」
ドストミウルはそう言いながらカノルの脚を撫でる。
時々声を小さく漏らしながら脚に力が入る。自らの上でそんな姿をさらす愛しい人の姿に、骨が震えるような感覚を覚えた。
カノルは背中を丸めてドストミウルの首元に倒れ込んだ。
「ふへっ、なんかすぐイきそう。」
ドストミウルはカノルの頭を抱えるように髪を撫でた。そのまま頬や鼻筋をなぞり、顎を上げさせて視線を合わせた。
「いきたければ、そうしなさい。カノル、君は本当に愛らしい。」
「キモイ事言わないでくれる。」
カノルはそう言って笑った。
「いかせて欲しいかい?」
ドストミウルは下から繋がりを揺するように腰を動かし始めた。
「んっ、えと、んっ、ど、すっかな」
カノルは体を起こして腰に体重をかけた。
良い所に当たるように微妙に腰の向きを調節する。
「決めている暇があるのかね。」
「んっ、アンタはどっちが、あっ、いいわけ?」
「どちらでも構わないよ、とってもいい眺めだ。」
自分の上に股がって、目を瞑りながら時より声を漏らすカノルをじっと見つめていた。
ドストミウルはカノルの足の付け根をグッと押さえ付けたまま、深く中に擦り付けるように腰を動かした。
「ここがいいかな。」
「ひっああっ、ばっ、まって。んっ、そこ、だけどぉ」
欲しい所をごりごりとつかれ、頭の中が快感で埋まって正常な思考が崩れる。欲しいものを欲しいがままに与えられ、その感覚の虜になってゆく。
「ひあっ、はあっ、もぅいくっ!」
後もう一息という所でドストミウルは動きを止めた。
「あっ、なん、でぇ...」
カノルは辛そうにドストミウルを見つめてから、耐えられずに自ら先程の続きをするようにやんわりと身体を揺らす。
ドストミウルはそんなカノルを目を細めながら見つめていた。
「残念だったね。」
「ん、もうちょい、だったん、に。」
カノルは目を細めて体を震わせながら、あと少し足りなかった刺激を求めて自ら腰を動かし始めた。
「自分で気持ちいい所を探してしているのかい、とても妖艶だよ眼福だ。」
ドストミウルは宝物でも見るようにカノルを見つめていた。
「見んな、って、んんっ!」
「自慰してるのと変わらないね。お腹の奥気持ちいいかい?」
「んっ、んん。」
「どこが気持ちいいかちゃんと言えたら、また動いてあげるよ。ほら、教えてカノル。」
「う、ん。おなか?ケツの奥の、ここっ、ああっ!」
「気持ちいいんだね、カノル。爆発しちゃいそうだね。でも、まだ触っちゃダメだよ。」
「なん、で?」
「いつもみたいに出来たらいっぱい触ってあげよう。」
もどかしさに突き動かされる。あと一歩のご褒美は蜜より甘い。思考回路はとうにどろどろに溶けている。
体を本能のままに揺らしながら、カノルは虚ろな目で好きな人を見つめていた。
「ん、んんっ…あい。こりこりして。」
「いい子だね、カノル。」
ドストミウルは先ほどよりも強く深く、そして激しくカノルの中を掻き回した。
カノルは体に力を入れて、プルプルと震えていた。
「ひぐうぅ!あっ、あああっー!!」
快感に全身を貫かれ、カノルは背中をを丸めて恋人の胸に倒れ込んだ。だれも触れずとも張り詰めたものからは、決壊した理性と共に白濁液がたれ流れる。
「気持ちいいね、カノル。」
ドストミウルはそう言ってからまだ震えるカノルの頭の後ろを髪ごと掴み唇の奥にキスをする。
音を立てて貪るように吸い付くたびに、余韻を引きずった体がびくんと動く。
「あむっ、にゃめ、んっ」
じゅぷっとまとわりつくようなキスをされながらカノルは声を漏らした。
「だめ?どうして?」
ドストミウルが唇を離してにやけながら見つめたカノルの顔には、高揚で紅く色付く頬と汗で滲んでいた。
「あたまんなか、とけそうになる。」
再び繋がりを淡く揺らしながら、何度も何度も深いキスをする。カノルの理性が壊れているこの瞬間がドストミウルはたまらなく好きだった。
いつもの強気な風とは違い、快感を懇願し素直でしおらしい姿。自分だけに見せる彼の完全に甘えた姿だ。
その全てを支配するように深いキスをしながら、ドストミウルはカノルの腰を支えて体を抱き上げる。身体は繋げたまま、カノルの背を布団に向けて下ろし、今度は自分が覆い被さった。
「もっと欲張ってもいいかな?」
カノルは恍惚の表情を浮かべたままぼんやりとドストミウルを見つめていた。
「俺の事大好きだもんね?」
「もちろんだとも、愛しているよわたしの可愛いカノル。」
二人きりの昼は今日も長い。
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