アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
デートにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
デート
-
───────…
何人かの護衛を連れて貴族街を歩く。ノアと逸れないよう、ちゃっかり俺は手を繋いでいる。
ふにゅふにゅの手はマシュマロほわわんだ。
「あの…」
「お兄ちゃんだ。」
「う?」
「お兄ちゃんと呼びなさい」
「あい。おにいたん。」
ふむ、おにいたん…最高な響きだ。
「何か気になるものや買いたいものがあるなら言いなさい。」
「……ないでしゅ」
普通なら買って買ってと強請るものだが…
遠慮しているノアに、俺は抱っこをしてケーキ屋やアクセサリー店を回る。ノアが好きそうなものは買い、土産として屋敷に送るよう頼んだ。
「やはり無いな…」
「う?」
米と味噌が無い。米は無いと思うが味噌ならあるはず。
「ジュード様、目当てのものをお探し致しますが?」
「あぁ、味噌という調味料なのだが…茶色くて、土みたいな…」
「かしこまりました。お時間を少々いただきますがよろしいでしょうか?」
「別に今すぐでなくてもかまわぬ」
「…はい」
また、セバスチャンが驚いたような顔をする。何か不味いことでも言っただろうか…
「みしょ?」
抱っこしていたノアがみしょと言う。舌っ足らずで可愛い天使に味噌について語る。
「あぁ、味噌は肉を焼く時などの調味料にも使えるが、美味しいスープにもなる。万能調味料なんだ。」
「おいちちょう」
「美味いぞ。手に入れたら作ってやる。」
貴族が厨房に入るなど良くは思われないが、、、
まぁ、両親は子に無関心だから問題ないだろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 151