アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
べったりにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
べったり
-
それからというもの日向は
碧にべっとりだった。
何処に行っても碧、碧、碧…。
はあ…どうしたんだろ。
ま さ か …。んなわけないよなあ 。
日向が碧のこと、好きだなんて。
「碧も一緒に帰っていい?」
なんて、困った顔で見てくる。
断れないじゃんか…… 。
碧は日向の家と意外と
近いそうだ。
だから、日向と同じ最寄りで。
だからずーっと一緒。
なんなんだよ…もう。
なんか、日向の隣はもう僕なんか
いらない気がしてきた。
日向は好きだけど、碧の事が少し
嫌いになった。でも、
碧なんていなくなっちゃえば
いいのに。なんて、少しでも考える
自分が一番嫌いだった。
急に一緒に帰りたくなくなった。
なんだか泣きそうになるから。
「あー…ごめん。今日先生に
呼ばれてたんだった… !先帰ってて!」
なんて嘘なんかついてその場から
逃げた。日向はそれでも
"待ってるよ!"なんて、言ってくれなかった。
なんでだよ……まあ、構って欲しくて
言ったんじゃないんだけどさ。
それでも…なんか。
ぼーっと廊下を歩く。
そのうち涙がポロポロ零れてきて
後輩も歩いてて、僕は目を必死に
こすってばれないようにした。
「……あれ、木枯?」
と後ろから声がした。
……この声の持ち主は… 。
僕の苦手な
加賀美だって
すぐにわかったよ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 111