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鋭いな。にしおりをはさみました!
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鋭いな。
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か…加賀美するどいな…… 。
なぜ分かったんだ…?
「いや、顔に書いてあった」
なんて、真顔で。
こいつラスボスだな。
でも…加賀美って…
「僕が……ゲイでも…引かないんですか?」
普通引くでしょ…気持ち悪- ッとか。
加賀美はハ-ッとため息を吐き
「だって俺バイだし」
と、普通に笑ってこっちを見た。
……はッ⁉︎
いや、普段無表情の加賀美が笑うのも
レアだけどさ…⁉︎
ここでまさか同じ種族?に会うなんて‼︎
いやいやいや、嘘だろ。
これで嘘だよーん‼︎的な。
加賀美に限ってそれはないか… 。
「まあ、俺もそういう奴だってばれたくなくてお前みたいに隠してたことある。まあ実際
先輩に振られたこともあった。から、
特別にいつでも話くらいは聞いてやる」
そう言われたが、頭がついて行かない。
いや、まあ
話くらいは聞いてやる=優しい
…んだよな、あいつなりに考えて
くれてるんだよな、きっと 。
なんだ…意外に優しいんじゃん。
全然冷たくないし。
なんだかんだいって聞いてもらって
涙も乾いたなー… 。
「…わかっ…りました 。ありがとう…
ございます、先生がバイだってことは
黙っておいてあげますよ」
と、ケラッと自然に笑いが出た。
すると加賀美も笑って
「さんきゅ」
と 言った。
それからさよならして僕は
教室から出て行った。
なんか…加賀美…笑う人だったな-
今まで見たことない。
というか学校中でも見たことない人
ばっかなんじゃないか?
でも今日は加賀美に感謝感謝だ。
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