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旅行 2にしおりをはさみました!
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旅行 2
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波留は真尋達と一緒に車に乗り込み、羽柴会のアジトへと車を走らせた
今日は紫乃も一緒に来たらしく後部座席に座る波留の横で楽しそうにリズムに乗って身体を揺らしている
「紫乃さん。楽しそうですね」
波留が彼女に話しかけると紫乃はこちらを向いて満足そうに微笑んだ
「ふふっ。一年の楽しみの一つだからね‼」
そう言うと紫乃は波留の方を見て何かを思い出したかのような表情をする
「……?」
波留はそんな紫乃に向かって不思議そうに首を傾げると彼女は波留の腕をいきなり引き寄せた
「ぇっ!?…あ‼ちょっと‼」
紫乃は波留のサマーカーディガンを少しずらしシャツのボタンを数個外されると首元をぺろりとめくり口角を上げて笑った
「あらまー……これはこれは凄い事…。」
「な、何がですか‼…あっ、紫乃さん‼」
背中の方まで見られてしまい、波留は思わず固まる
「何やってるんすか二人と…も」
波留達の騒ぐ声に光樹が後ろを振り返り俺みたいに固まった
「…え。あ、紫乃さん。波留に何してるんすか…?」
「なにって、キスマークの確認よ。ついてたらまずいんじゃないかなって思ったんだけど…もう手遅れだったみたい。…あの二人、いつから噛み癖がついたのかしら…」
紫乃のその言葉に光樹が吹き出し、真尋がギョッとする
「噛み癖って事は何処か噛まれてるのか?」
真尋がルームミラーを見ながら紫乃に話しかけると、彼女はこくりと頷いた
「付いてるわよ。後ろ首の肩辺りの所に噛まれた跡が」
(…だから最近首周りが痛かったのか…。)
ってこんな事理解してる場合じゃない‼
ずらされたカーディガンとシャツを直しながら波留は眉間にシワを寄せる
「そんなについてるんですか…?痕…」
紫乃に恐る恐る聞くと彼女は笑顔で鏡を波留に渡してきてくれた
それを受け取って首元から鎖骨辺りを映すと何個か濃い痕がついているのが解る
「……はぁー。」
溜息をつく波留に三人が苦笑気味に笑った
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