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昼下がりに 2にしおりをはさみました!
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昼下がりに 2
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「ここだよ、ここ」
あるショップの前で立ち止まり店名が掲げられた看板を指さした。
「僕がよく行くお店なんだけど…」と雪弥さんが連れてきてくれた店に入る。
すると、すぐに一人の店員さんが声をかけてきた。
「ユキくんじゃない?久しぶり」
「どうも、こんにちは。あ、真都くん、この人ここの店長さんで、水上さん」
「いらっしゃいませ、水上です、よろしく」
そう迎え入れられ、会釈を返す。
「水上さん、この人、今度舞台一緒に共演する真都くん。格好いいでしょ」
えっ
思わず「格好いい」に反応して、狼狽えてしまう。
「うんうん、うちの服も似合いそう。あ、そうそうユキくんに似合いそうなの昨日入ったよ。着てみて。持ってくるよ。真都くんにもいくつか見繕ってみるね」
そう言って、水上さんは店の奥に戻っていく。
「真都くん、着てみようよ」
「あっ、はい」
いわゆる、雪弥さんの行きつけの洋服店は、3つほどのブランドのセレクトショップで、雪弥さんは大概ここでまとめて買ってしまうのだという。
「優柔不断だから、水上さんに勧められるがまま、買っちゃうの。いいカモでしょ」
自虐的に言いながらも「でも、ブログに載せた時のファンの人の反応がいいから」と、水上さんの見立てを気に入っている様子も見せた。
「雪弥さん背が高いから、何でも似合いそうですよね」
「そうかな?ありがと」
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