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No.19/モブ男にしおりをはさみました!
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No.19/モブ男
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京平のお母さん…恵子さんの面白い話で盛り上がり仲良くなった。…オレは、恵子さん呼びを命じられた。
その後、京平の部屋に戻って来てる。
恵子さんから、泊まりも大丈夫って言ってもらって、うちにも連絡した。楓と紅葉が家の場所を教えないとダメって言うから、住所もちゃんと教えた。京平は嫌そうだったけど。
「真琴、どうしたんだ。」
「なにが?」
「さっき、無理して笑ってただろ。うちの母親のテンションの高さに、ドン引きしてた?」
「まさか!そんなん思ってねえよ。ほんとに、おもしろかったよ。」
京平が、首を傾げる。うーん違うか…とか言ってる。いや、ほんとに違うから。
「じゃあ何だ。なんか、気になるな。」
「もう、なんだよ。何もねえから、気にすんな。」
ほんと、そっとしておいてくれ。大した事じゃねえから。
「ふうん。俺の気のせいか。」
「そうそう。…あ、着信。」
オレのスマホが着信音を鳴らしてる。慌てて、ベッドに置いてたスマホをタップして、電話に出た。
「もしもし。あ、紅葉?」
なんか、紅葉の後ろで楓の声もする。明日の朝には帰って来いとか言ってる。
「あ、ゴメン。明日は京平と遊園地行くから、帰んの遅くなる。うん、そう、そこの遊園地。」
バッと、スマホを奪われた。
「おい!明日は遊園地来んなよ!はあ?お前らと一緒に行くわけねえだろっ。」
「ちょっと!京平、返せよ。」
スマホを奪い返そうとしたら、ベッドに押し倒された。しかも、スマホを切ってポイっと枕元に投げる。ポスリと、枕の横に落ちたから故障はしてないけどさ。でも、ちょっとひでぇよ。
「人のスマホ投げんな!しかも、勝手に電話切るとか何なんだよ。」
オレの上に跨った京平が、ギロリと睨んだ。
「あいつらに教えたら邪魔されるに決まってんのに、何で言うんだよ。」
「…だって。家族だから、心配させたくねえし。」
「はあ?デートに家族の同意とか、いちいち要らねーだろ。」
イライラしてる顔。舌打ちまでされた。そんな、怒られる事だったのか?
「別に、デートだから教えたんじゃねーよ。いつも、どこにいるか教えろって楓と紅葉は特に心配するから。」
「もう、何だよそれ。あいつらは、お前が好きなんだよ。言っとくけど、家族だからとかじゃねえぞ。昨日の夜中に言われた事を思い出せよ。」
え?昨日の夜中?記憶力を、フル活用して夜中のやり取りを思い出す。
えっと、そうだ、恋人としてどう思うか聞かれた…。ああ、忘れてた!
しかも、女の子がいいって言ったんだった。でも、それを京平はふられたって思ってたから、楓と紅葉もそう思ってるかも。
「思い出したみたいだな。」
「…うん。」
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