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恋愛初等部~見回りと夕方~にしおりをはさみました!
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恋愛初等部~見回りと夕方~
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空は段々熟れた柿のような色に染まっていった。
部活動を終えた高学年の子供たちの下校時刻である。校門のあたりでその姿を見ていると、「先生、さようなら。」と声をかけられる。そうやって声をかけてもらえると、今日一日の疲れも吹き飛んでしま
う。
大半の児童は車で送り迎えをしてもらっているため、校門付近はいかにも高そうな車でいっぱいだ。
「さようなら。」
最後の児童を見送ると、今日は学校の施錠当番なので、確認の巡回へと行くことにする。
鍵を片手に、校舎のあちこちを歩き回る。ほとんどのドアや窓は施錠してあったが、偶に鍵のかけ忘れがあり、いくらこの学校がセキュリティにおいて厳重に注意しているとはいえ、やはり見回りが不可欠だ。
ほぼ全てのドアや窓を施錠確認、施錠が終わり、あとは保健室がある方だけだ。
「ん…?」
妙に甘ったるい香りがする。香りがする保健室の前まで来ると、僕の目の前は真っ白になった。
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