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ミドリの手紙。にしおりをはさみました!
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ミドリの手紙。
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「…………。」
「………………。」
「…………。」
「…………なに？なんかした？」
「…………。」
目の前に棒立ちになる都が一向に喋る気配を持たないから俺の方からそう声をかける。
しかしそれでも都は依然と俺をジッと見つめたままだ。
は、…………なんの為に俺の前まで来たんだこいつ、…
これじゃ俺のこと観賞しに来ただけじゃねえか。
………だったら俺だってお前のことここぞとばかりに舐めるように見んぞ？？ん？
でもこいつに必要以上にしゃべる気もないから、本当にこいつがなんか要件を出してくるまで本当にこっちも見かえしてやろ、。
俺は心の中で密かにそう思い、ジッと見てくる都の視線を追い返すように、俺の方からも負けじとジッと見つめ返した。
「…………。」
「……………。」
「…………。」
「……………。」
…………あ、…。
言葉も無しでずっと見ているとある事に気づく。
…こいつなんかいつもと違う、…。
……そりゃいつも通り無表情だけど、…いつもより、……少し唇が震えているような気がした、。
いや、…本当に微かだけど、。
でも、その真っ白い陶器みたいな肌に映える真っ赤な唇がいつもよりキュっ…と閉じて、まぁ多分それは都が下唇を噛んでるからだと思うけど。
…………やっぱり明らかになにか言いたげな感じ。
……まぁでも、俺そんな親切じゃないんで俺からは絶対話しかけませんけどね、。ふふ
一人そんなことを思って心の中でほくそ笑む。
「………。」
「…………。」
またも無言が続く。
俺は変わらず都の目をジッと見つめたままだが、今度は都の方が限界がきたのかソッと目線を外して俯いてしまった。
……あれ、……なんかこれ、……俺が虐めてるみたいじゃね、？笑
…いやいや、俺はなんも悪いことはした覚えがない。だからそう思って控えめになる必要もないハズだ。
俯く都を俺は相も変わらずジッと見つめ、痛いほどの視線を送る。
お前が俺を見る時いつもこうだからな！！
いつも俺のことこうやってジッと見てきて、その目で見られると なんか話さなきゃ、とドキッとしてしまうのだ。
ーー……しかし、都の方はやっぱり相当それが辛かったようでクルっと俺に背を向けて何事もなかったように自分の席に戻ろうとした。
おいおいおい、……っそりゃないだろ、……
パシッ……
何をしたかったのかは全くわかんねぇけど、わざわざ俺の前まで来てジッと見ておいて何もありませんでした〜って、んなのありえないだろ！！！
「……ちょっと待てって…、。」
「…………っ、。」
俺の手が無意識に都の手首を掴み、不意にそう声をだして都が離れていくのを止める。
………………あ〜あ、……。結局はこうだよ、…。
、俺がこいつからなにかすんのを待っても、結局は俺の方から話しかけてしまうんだ、。
あーあ、。……全く、……こいつはいつも通りセコい。
「……なんか話、あるんじゃねえの？」
「……………。」
「…………。」
「…………。」
都は俺に手首を掴まれそれにバッと振り返るとまた俺を見る、。
ー……あぁ、…また無言合戦なのか、……？
俺がそうふと心の中でため息をついた時だった、。
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