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警報 scene立花にしおりをはさみました!
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警報 scene立花
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今日の天気は朝から雨。
雨の日って憂鬱
だって、制服濡れるし、心なしか雨降るとクラスもなんとなく静か…。
そして今日は、憎たらしい奴が休みで、俺はさらに静か。
朝、先生が
"草野は風邪のため欠席"
そう言っていた。
あいつ、バカなのに風邪ひくんだな。
それにしても、草野がいないから１日平和だったぜ
俺の心は、今日の天気とはうらはらに穏やかだ。
それなのに、帰りのホームルームで先生が言った一言で、気分は一転した。
「大事なプリントがあるから、草野に届けてくれー、隣の席の奴、隣はー…立花か、立花ー頼むなぁ」
『え…普通に嫌だ』
「頼むな」
最悪だ。
外は朝よりも雨が強くなっている、風も強い、こんな悪天候なのに、俺が草野なんかの為にプリントを届けるとか…マヂで最悪。
それなのに
「先生、今日は職員会議で遅くなりそうだから届けられないんだ、悪いけど、宜しく頼むな」
そう言われ、渋々受け取ったプリントと草野の家までの地図
なんだ、けっこう学校から近いじゃん？
さっさと渡して帰ろう。
俺は傘をさして、草野の家へ向かった。
草野の家に着いた俺は、インターホンを押した。
"ピンポーン"
返事がない…
誰も出てこない…
"ピンポーン、ピンポーン"
おかしいな、寝てんのか？
熱で動けないとか？
ま、まさか、中で倒れてたりして…？
"ピポピポピポピポピポーン"
俺は連打でボタンを押した、そしたら、ドアが開いて
「どちら様…」
と、草野が不機嫌そうな声で出てきた。
あ…なんだ、生きてたか
「立花!? 何だよその格好は、とりあえず着替えとタオル貸してやるから、中入れよ」
何にビックリしてんだって？
そりゃ、俺の格好にだろ？
俺は傘をさして来たけど、風も雨も酷くて、傘は壊れてボロボロ、全身ずぶ濡れ、髪からはポタポタと水が滴る…大雨警報出てたしな
制服なんて絞れるくらい濡れていた。
そんな俺にビックリした草野は、俺を部屋に入れ、タオルと着替えを貸してくれて、温かいココアもくれた。
いつもの意地悪な草野ではなくて、調子狂う。
一息ついて、落ち着いたら
「何しにきたんだよ、何か用？よく、家わかったな」
『あっ…！』
俺は、先生から預かったプリントを鞄から出した
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