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ミッション(龍之介side)
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建物の地下駐車場で待つ。
管制室は別部隊が早々に乗っ取っていた。
『ターゲットが降りる。ガキはトランクの中だ。ざっと見たとこ、10人はいる』
「りょーかい。バックアップ、頼むぜ」
これで今後しばらくの間、エレベーターは使用不可能になる。
体よく、故障による修理中、だ。
通信を切って、待った。
先発隊が降りてきた。
車が適当に停まってくれているせいで、隠れる死角には事欠かない。
通路の逆側に陣取ったチームを率いるユーリと、視線を見交わした。
うなずいて、背後のチームに手で合図を送る。
サイレンサー付きの小銃が、手の中で繰り返し乾いた音を立てた。
基本は、手脚を狙う。
武器を取り落としたところで、チームの面々が走り、手早く気絶させ、武器を奪い、拘束した。
トランクは計5つ。
薬で眠らされているのか、中で暴れたり悲鳴をあげている様子は見られなかった。
後方部隊に引き渡すまで気絶させておいた方が危険は少ないだろうと判断し、そのまま回収する。
『次が来るぞ』
トランクを背後に隠し、同じことを機械的に繰り返した。
久々の戦闘に神経こそ昂ったが、いかんせん、手応えがなさ過ぎる。
「……っ!?」
不意に、焼けつくような殺気を感じて振り返れば、ユーリが銃口をこちらに向けていた。
「油断すんな。流れ弾に頭ブチ抜かれても、知んねーからな」
「……抜かせ。ジジイが人の心配してる場合かよ。……!!」
不意に、仲間が回収していたトランクが開いて、子供が1人、泣きながら、もつれる脚で駆け出した。
運悪く、劣勢の敵方の手に渡る。
「……動くなっ」
銃口が容赦なく子供のこめかみに突きつけられた。
「……チッ」
面倒なことになった。
敵方の半数は撃たれながらも、未だ明確な意識を保っている。
「仲間を離せ……!」
どうする、とユーリが視線で聞いてくる。
「……そんなン、決まってンだろ」
笑った。
銃を構えたまま、近づいていく。
男が気圧されたように、一歩引いた。
それでも生命線だけは死守しようと、子供をつかんだ腕は離さない。
「く、来るな……っ」
「……悪ィな。そりゃ、できねェ相談だ」
銃口が子供の頭を離れ、自分に向いた瞬間を逃さなかった。
乾いた音が数発、響いた。
男が床に崩れ落ちたのを確認すると、ブルブルと震える子供の手を引いて、チームの仲間に引き渡す。
「……お節介なオッサンだ」
男は別角度からも銃弾を受けていた。
「オッサン、ゆーなっ」
ユーリが素早く男の頸動脈に触れた。
「まだ息がある。まぁ、助かるかどーかは微妙だけどな」
頷いて、管制室にいる仲間に作戦の成功を告げた。
現場の後処理は後方部隊の役割だ。
捕虜にして情報を聞き出すかどうかも、彼らが状況に応じて判断する。
乗ってきた四駆に乗り込み、身バレしないように被っていたマスクを剥いで、息をついた。
「身体もキレてた。判断も的確だ。ちょっとばっかの無茶は、まぁ、ご愛嬌か」
隣に乗り込んできたユーリがニヤリと笑いながら、肩をぶつけてくる。
「……あンま、寄ンな」
今はヤバイ。
血が沸騰しているのがわかる。
最終的には行き着くところまで行かなくては止まれないのはわかっていても、簡単に飲み込まれてたまるかと足掻くのは、せめてもの償いなのか、意地なのか。
「……っ」
呼吸が乱れ、下肢の昂ぶりが、内側から伸縮性のある生地を押し上げている。
先端が擦れ、ヌルリと染み出した先走りが、吸湿性の高い布地に吸い取られるだけで、たまらなかった。
「何、我慢してんだよ? もうナニの頭、見えそうだし」
「……るせェな」
触れてこようとした腕を、乱暴にはね退けた。
「……いいから、放っとけ」
ギリギリまで耐える。
そう決めた。
それがいったい何になるのかなんて、知ったことか。
「痛々しいねぇ」
苦笑したユーリが、豪快に己の服の下を脱ぎ捨てた。
そのまま、気が向いたらいつでも乗っかって来いと言わんばかりに、舐めて濡らした指先で、自ら奥を解し出す。
美味しそうな獲物が、すぐそばで香ばしい匂いを漂わせてくる。
ジュワッと唾液が吹き出した。
聞こえる吐息は、いったいどちらのものなのか。
視界が狭まり、堕ちていく感覚に、舌打ちした。
「……くっ」
ついにパンツスーツの隙間から突き出した先端が、外気にさらされ、ビクビクと震えた。
鈴口が涙を流しながら口づける先を求めて、パクパクと物欲し気に口を開く様が、滑稽だった。
「……は…っ、ん……っ」
身体中を、ドロドロと熱いマグマが這い回っている。
耐えに耐え、もうダメだと思った瞬間、ユーリの唇が、猛ったものの上に降りてきた。
「く……っ」
吸い上げられるのと同時に、腰を振り上げながら、勢いよく放った。
「……っ、止まンねェ……っ」
たまらず、ユーリの首の後ろを抱え込み、二度三度と強く腰を打ちつけた。
すべて飲み込んだユーリが、ペロリと唇を舐めながら、脱力した身体の上にのしかかってきた。
「まだ硬ぇ……。なぁ、いいだろ?」
勢いを失わない雄のつけ根を握り、ユーリが己の入り口に、ヌルリと先端を擦りつける。
「……っ」
虚しさと敗北感が吹き荒れたが、何をやっているのだと自己嫌悪したところで、収まりなどつくはずもなく。
もはや、このまま走り抜けるだけだと、最後にはすべてを投げ出して、荒れ狂う欲情に身を委ねた。
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