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熊谷先生の憂鬱10にしおりをはさみました!
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熊谷先生の憂鬱10
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(熊谷先生語り)
起きたら昼の2時だった。
昨日は飲み過ぎの二日酔いで頭が痛い。
野田は無事に帰れただろうか。
喉が酷く乾いていたので、水を飲んで、シャワーを浴びた。
さっぱりはしたが体が怠いので、ふらふらとソファに横になる。何もする気力が起きなかった。
こういう飲み方は次の日が辛いから止めないと。俺もいい大人だし……あれ?
携帯を見たら葵から着信があった。
しかも3回も。
めちゃくちゃ慌てて、1回携帯を落とした。何か用があったのだろうが、酔いつぶれてましたとは言いにくい。
とにかくかけ直さないと。
ディスプレイの葵を押す。
「もしもし。」
3コールで葵が出た。
久しぶりに電話で聞いた声にホッとする。
「葵、おはよう……」
「おはよう?今、3時ですよ。今まで寝てたんですか?」
よかった。昨日と違って普通に話をしてくれている。
「えぇまあ、ちょっと野田と飲みに行ってて。野田知ってるよな?」
「バーベキューで会った人ですよね。」
「飲み過ぎて、電話出れなくてごめんな。何だった?」
少し間があった。
「あのう、会って話がしたいんですけど、会えませんか。」
思ってもない申し出だった。
だけど、葵からどんな話をしてくるのか怖くもあり、一瞬怯んだが会話を続けた。
「今から?テストの中休みだけど、葵が大丈夫ならいいよ。」
「俺は大丈夫です。」
「じゃあ、うちにおいで。駅まで迎えに行くから。学校からだいぶ離れてるから、知ってる人に会わないよ。大丈夫だよ。」
駅名と待ち合わせ場所を説明して電話を切った。
本当は車を出せばよかったのだが、二日酔いだし頭が痛いので今日は止めておいた。
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