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無力が故に闇に誘われⅠにしおりをはさみました!
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無力が故に闇に誘われⅠ
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初めての人種に興味を惹かれた
初めての人種に戸惑った
初めての人種に頭を使った
初めての人種に出会えて、それが巡で、俺は更に学校が楽しくなった。
困らせた。
それでも仲良くなりたかった。
自信を無くして、逃げて、向き合って、信じたかった。
今まで失敗したことないと言えば嘘になるけど、慣れる程経験した事なんてないから。
罰が当たった。
どう教室に戻ったのか
どう家まで帰ったのか
まるで思い出せない。
お昼を食べてる時、言われた関わらないでって言葉を聞いてからの記憶が、浅い夢でも見ていたかのように。
明日から本当にどうしよう……。
意味無く携帯をいじり出す。
画面の内容なんて頭に入って来ない。
音楽を掛けても右から左へ抜けていく。
メールボックスを開く。
何も来てない事を確認して、新規を押す。
宛先に あかみね めぐる と打ち込む。
件名には 柊季です の文字。
本文に移ると指が止まった。
書く言葉が見つからない。
謝って済む話じゃないし、そもそも何に対して謝ってるのか相手はわからない。
本当は俺もよくわかってない。
訳も無いのに謝ったって、困るのは互いに同じだ。
たがらと言って、馬鹿話なんて違い過ぎる。
幾らコミュニケーションが上手く取れるからって、人類皆共通なんて、そんな上手い話ある訳ないのだ。
個性があって、だから難しくて、仲良くなれた時の感動が大きい。
ちゃんと観察して、巡に合った方法を探せば良かった。
そんな事に今更気付くなんて…。
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